実は4姉妹を子供に持つ、というのはMATTの密かな夢だった。。。。。

 

もう7年も前の映画になる。

是枝裕和監督の映画は結構好きだ。

この作品もいつか見たいと思っていた。

 

当時17歳の広瀬すずが中学生役で出演している。

幼く見える彼女だが、多感な年ごろの少女をナチュラルに演じていることに驚きを隠せない。

桜の木のトンネルを男の子の自転車の後ろに乗って走るシーン、瑞々しい表情は演技なのか自然と出たものなのか。どちらにしても生まれながらの女優ということか。

やはり才能を見抜く人がいて、それを受け止める実力のある俳優さんだったということだろう。

 

原作漫画が広瀬すず演じる、すず(役名と同じだ)を中心に進んでいくため、綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆と豪華女優陣がそろっているが、映画もすずを中心に展開していく。

腹違いの姉妹として香田家に受け入れられるも、すずは自分の母親が不倫の末、香田家の幸せを奪ったことを許せず、自分の存在すら否定しようとする。

そんなすずを、香田家の三姉妹は温かい目で受け入れる。。。。。


タイトル通り、海沿いの街で暮らす4人の姉妹の日常が、日記のように綴られていく。

すずの存在は少しずつ、それまで淡泊だった3人の姉妹の人生を変えていく。

父親に逃げられ、母親にも先立たれてぽっかりと空いた心の穴を埋めたのは、腹違いの妹だったが、その妹を無条件に受け入れたのもまた腹違いの姉たちだった。

だめな父親だったが、そんな優しい娘たちを残したことこそが奇跡だったのかもしれない。

 

是枝監督の映画はカメラワークが凝っていて、丁寧で好きなタイプの監督だ。

食卓のシーンも細部に行き届いた演出が生活感を感じさせる。

 

是枝組ともいえる、リリー・フランキーや樹木希林らに加え、風吹ジュンや堤真一、加瀬亮、キムラ緑子など俳優陣は充実している。

 

坂口健太郎や、鈴木亮平もこのころ(2015年公開)は駆け出しだった。

野村真純の名前がクレジットにあったので、どこに出てたっけ、、、と見直すとナースステーションでの一コマ。。。アップでの演技もなくこれじゃあ、わからないね。

 

4人が暮らす古い民家。

この家を見て、母親の実家のある岐阜の昔の家を思い出した。

もう15年も前に取り壊し立て直したため今は無い。

冬は寒いし夏は虫が出て快適とは言えないが、現代と違い木のぬくもりと季節を感じられる。

ぬれ縁などは今の家ではもう望むべくもないか。。。。。