テレ東のドラマなので、それなりに期待して観た。
タイトルもなかなかいけてるし。
しかし第一話からしばらくは、なんとなく物語の動きが遅いのでちょっとこれはどうかな、、、と思っていたら、4話くらいから少し動き出し5話、6話となるほどと思う展開、7話~最終話でシリアスな展開に。
最近活躍著しい、岡田結実が主演。
内山理名は歳を重ね、今回のような役もミステリアスな雰囲気をたたえつつ魅せてくれる。夕雨子役抜擢は正解だった。
竹財輝之助は、「寂しい丘で狩りをする」では、変質的なストーカー役だったが、このドラマでは心優しいイケメンシェフ役。幅広い。
最果ての地にあるオーベルジュが舞台。
訳ありの人たちが集まり、日々これまた様々な訳ありの客がやってくる。
近くに身投げの名所があるからだ。
劇中、岡田結実演じるすももの憧れのアイドルだったYucocoが語る言葉、「あなたは何にでもなれる、人生にはたくさんの選択肢がある」という言葉は、このドラマのテーマでもある。
無理して自分を殺して生きなくていい。我慢しなくて生きなくていいのだと。
昔、手塚治虫が言った言葉が心に残っている。
「夢を一つしか持たない人生より、たくさんの夢を持つ人生にしなさい。一つの夢が破れても、また次の夢を生きればいい」とか、そういうようなことだった。
子供の頃は、多才な手塚先生だから言える言葉だろう、くらいにしか思っていなかったが、大人になってやっとわかった。
人生一度きり、目の前の不幸に負けてすぐに倒れてはいけない。
またやり直して生きて行けばいい。人生の機微を含んだ含蓄ある言葉と後になって気づいた。
ゲストには、顔はわかるが名前がいつもわからない(失礼)、中村靖日、中島ひろ子、橋本マナミ、諏訪太郎(この人、いつも塚本晋也と間違えてしまいそうになる。。。)谷口美月に坂口涼太郎、宮崎美子、ふせえりと、バラエティに富んでいる。
鳥羽潤(火消し屋小町の伸郎役)も久しぶりに見たが、セリフほとんどなし。
かつてのイケメン俳優も、すっかりオッサンになっていた。。。。
その中でも竹財輝之助演じる膳の義理の娘役の、加藤小夏はちょっと気になる女優さん。
小悪魔的な魅力たっぷりで、しっかりした演技で心に残った。
角度によっては、若い頃の田中麗奈に似ているかも。
オーベルジュの近くにある崖が身投げの名所だが、ここにみんなやたらとくる。
最終話でも4人がここに集まるのだけど、岡田結実は将来の「崖俳優」有力候補になるつもりだろうか。船越英二や古手川祐子の次に来るのは彼女かもしれない。。。。
見事な崖っぷりである。