とにもかくにも、深キョンが演じて話題となったあのドロンジョを、池田エライザが演じると聞いて、これは観ないと、、、と意気込んでみたが。。。。。

 

実際の作品は思っていたのと違っていた。

池田エライザがドロンジョのコスプレをするのではなく、ドロンジョになるまでの生きざまを描いたドラマだったのだ。

 

なーんだ。。。。と少々がっかりはしたものの、アイデアは面白いと思ったので全11話見終わった。

池田エライザとライバル関係にあるヤッターマン2号には山崎紘奈。

「汝の名」で北乃きいをこっぴどく虐め抜く性悪女を演じて、なかなかこの子強いな、、、と思った。このドラマでも運動神経の良さを生かし、迫力あるボクシングシーンを演じている。

 

一方の池田エライザ嬢は決して運動できそうな感じではないのだが、相当なトレーニングを積んだのだろう。フットワークなどはキレ抜群である。

 

以前、「騙し絵の牙」で書いたが、池田エライザはかっこいい役をもっとやってもらいたい。

今、若手女優で一番かっこいい女と思う。

ドロンジョでもこの世のすべてを憎み蔑む目がゾクゾク来て、イケていた。

独特の雰囲気と、立ち姿の美しさ、女優としての素質ありと思うのですごく期待している。

 

出演俳優さんではエースを演じた田中俊介は裏社会を生きる迫力が半端なく、かっこいい。

あのちょっとイッちゃっている目がよろしい。

霧島れいかは色っぽい。「ドライブ・マイ・カー」での演技も記憶に残る。

こういった雰囲気ある女優さんは、必ずポジションがあるので強いと思う。

 

善と悪、正義と悪徳、その境目はどこにあるのか?

がこのドラマのテーマだろう。

ヤッターマンを観て育った世代だが、果たしてあのアニメが最後にドロンボー一味が必ず勝つような話になっていたら、幼かったMATTたち良い子はみんな「最後は悪が勝つ!」と信じたろうか。

正義と悪って、そういうものだろうか。

 

ラストシーンの七音(ドロンジョ)と愛花(ヤッターマン2号)の殴り合いを見ながらぼんやりそんなことを考えた。

悪ってなんだ?正義とはなんだ?

それは常に表裏の存在で、見る者の見方次第でどちらにでもなり得る。

 

それにしても、池田エライザのドロンジョ、見たかったなあ。。。。

それだけが唯一の心残り。

ほんとかっこいいね、彼女。