この魅力的な厚ぼったい唇は、石原さとみと白石聖がTOP2。
白石聖の記念すべき連ドラ初主演ドラマ。
だが、、、、
ドラマ自体の出来はまあまあ、、、、
でも原作があの、つのだじろうの傑作漫画「恐怖新聞」(まともに読んだことはない)、演出も「リング」の中田秀夫ということもあり、楽しめる一作ではある。
原作の「恐怖新聞」の世界観を残しつつも、ストーリーなどはキャスト含めオリジナル作品といってもよいであろう。
あの夜中にドアを「どんどんどんどん!!」と叩く名場面はそのまま、恐怖新聞もおどろおどろしい絵柄で、ホラー感を盛り上げる。
白石聖はどうしてこんな幸薄い、弱く虐げられる役ばかりやるのだろうか。
細くてか弱い外観の美少女ゆえ、こういう役が来やすいのか、はたまたそういった役を演じることで、世の男性諸氏の「守ってあげたい」スイッチをバシバシ、オンにしてファンを増やすのが目的なのか。。。。
そんなことはどうでもいいが、白石聖はホラー、オタクもの、シリアスもの、コメディ、なんでも経験することで、どんどん女優として成長していっているように見える。
本ドラマ、目立った著名俳優は黒木瞳や横田栄司(この人も顔が濃い)、福地桃子、駿河太郎くらいで、あとはほぼ無名の役者さんばかり(wikiで記事が無い、という意味で)。
かなり予算を抑えられているのではないだろうか。
坂口涼太郎は独特の個性で使いづらい俳優さんだろうけど、ホラーにはぴったり。
物語はかなり展開やシチュエーションにおいて突っ込みどころ満載ではあるが、黒木瞳、白石聖の白黒コンビ?の熱演で、最後まで目を離せず観ることができる。
特に、序盤はなぜこの母親役に黒木瞳のような有名女優を、、、と思っていたが、それも5話以降で彼女が母親役だからこそ、このドラマが引き締まるのだと、配役を理解できた。
黒木瞳という女優さんの豊かな演技力が目いっぱい堪能できるこの作品。
彼女と共演した若い白石聖にとってもよい経験だったのではないかと思う。
歳を重ねてなお美しい。この美貌で怖いことを言うと更に美しく見えるのはなぜ。。。
にしても、、、、
序盤からとにかく白石聖の恐怖におびえる顔、飛散る血、血、血、、、、
これでもかとショッキングな映像が飛び出してくる。
そして最終話も、どうにも救いようなく暗い結末を迎えて全然カタルシスが無い。
原作が原作なだけに仕方ないのかもしれないけど、気分の落ち込んでいる時には見てはいけない作品だ。
舞台が京都なのは、歴史ある古都と怨念渦巻く呪いの異界のコントラストを描くためかと思っていたが、途中唐突に始まる時代劇(主人公の前世を語る回)のためだったのか、と納得。太秦映画村で撮影したのね。。。
でも久しぶりにコテコテの時代劇を観れて、時代劇ファンとしてはうれしかった。
お侍さんにやっつけられて去っていく悪党の捨て台詞「ちくしょー!覚えてやがれ!」なんて、最近のドラマではまず聞かないセリフだもんなあ。。。。笑
白石聖は若手女優で最もMATTが期待する女優さん。
次の朝ドラヒロイン有力候補と思うけど、なかなか決まらない。
NHK出演率も高いので、そろそろ来ると思うんだけどなあ。
最後に。。。
ネット上では危険な目に会うかもしれない父親を捜しに必死に走るシーンの、白石聖の走り方が変、という話題で盛り上がっている。確かに変な走り方、、、この辺りがこのドラマ、ホラーでありながら実はコメディでは、と思われてしまうゆえん。
でも個人的には「親愛なる僕へ殺意をこめて」の山田涼介の走るシーンもかなり変だったと思うのだが、、、、