芳根京子が出ている、というので何気なく選んで観たのだけど、期待以上の佳作だった。
この映画、最後の10分のために残り90分を観る、というのでいいと思う。
それだけ、ラストシーンの破壊力はすさまじい。
主人公の山田涼介は、最近「親愛なる僕へ殺意をこめて」で好演していたが、若手俳優の中では今後期待の一人だろう。
細かな心理描写とか、そういったこだわりの演技がもっと磨かれるといい役者さんになる素質ありとみている。
芳根京子ちゃんは、さすがだ。
この映画でも持ち前のキュートさに加え、少々ミステリアスな部分を持った女の子という役柄が魅力的。
最近「正直不動産」に出ていた泉里香はイケてるキャリアウーマンを演じたらこの人、という女優さん。
須藤理沙、戸田菜穂(ともに朝ドラヒロイン)、櫻井淳子が母親役で出演(時の流れを感じずにはいられない)
田中泯、濱田龍臣(大きくなっててびっくり)、蓮佛美沙子などのバイプレイヤーも良い。
嫌な思い出、苦しい過去、すべてを忘れさせることができれば人生どんなにか楽しいだろう。
だが、そういった記憶と共に生きることが、人の成長につながるのだ、、、
佐々木蔵之介演じる高原のエピソードが泣ける。
この話を軸に、ラストシーンまで一気になだれ込んでいくのだが、ほんと最後の京子ちゃん、もとい役名・真希の「一度でいいから好きになって」という涙の告白が、もうたまらん。。。
なんという切ないエンディング。
芳根京子の、役にぐっと入り込んだ演技のなせる業。感服です。
遼一から恋人の記憶を消す、ということが高原から山田涼介演じる遼一への手紙の中にあった「罪を背負った人間は必ず罰を受ける」という言葉通り、真希のしたことに対する罰としたらなんとも切ない罰である。
遼一は真希に記憶を消されてしまうので、高原の手紙にあった「罪を許すことも大切」という言葉通り、許すことなく真希の存在を忘れてしまうのだ。。。。これも辛い。
そして、その切ないラストシーンのままエンドロールを迎えるが、ここでかかる主題歌が中島みゆきの「時代」。
この歌には「今日は別れた恋人たちも 生まれ変わって巡り合うよ」という歌詞がある。
いつか遼一と真希がまた巡り合えればというメッセージなのか。
素晴らしい選曲といえよう。
映画、ドラマには色々な作品があるが、記憶を消す都市伝説がテーマのこの作品、ラストシーンは切ない感動とともに、しっかり記憶に残る作品となった。
ちなみに主人公の二人の出身地は広島・呉という設定。
なので二人とも「~じゃけん」と広島弁。
呉の風景も美しく、心に残る。
大学のロケ地は宇都宮大学だったそうです。。。。(京子ちゃん、来てたんだ)
京子ちゃん演じる真希の涙の告白シーンは、もう涙無しでは見れません。。。うるうる

