池井戸潤原作、2014年の作品。
前年にあの「半沢直樹」が空前の大ヒットとなったが、その影響を受けているのだろうか。
セリフの言い回しがくどい、顔面UP、やたらに顔芸が出る、、、、
さすがに土下座はないが、それはこのドラマが「半沢直樹」のようなエンタテインメント性は極力抑えて、真面目な作りに徹したからだろう。
またドラマ化されたほかの池井戸作品と一風変わっているのは、銀行内の紛争と外部の刑事事件が複雑に絡み合っている点。
謎解きの要素も備えており、犯罪ミステリーとしても楽しめる。
だがやはりそこは池井戸作品、芯には「銀行員としての矜持」があり、ぶれない。
審査部のエースを演じるのが織田裕二。
昨今、演技がだんだんくどくなってきた、と言われるが本ドラマではそのくどさがむしろ良い。
「SUITS」でもバタ臭い演技だったが、まあ、昔からその片鱗はあったかなと思う。
偶然見た30年以上前のNHKドラマ「十九才」は初主演だったが、なかなかすごい役者が出てきた、と感じたのを今でも覚えている。
その数年後に「東京ラブストーリー」でブレイクした時、あの役者さんだ、、、とちょっと嬉しかった。
高嶋政伸がとてもよい。兄貴より味があるかもしれない。
ちょい若い平山浩之も出ている。「寂しい丘で狩りをする」ではずいぶん恰幅よくなっていたが、昭和顔の二枚目、もっと色んな役を見てみたい。
石橋凌はMATTの中ではかっこいいオヤジの筆頭株だが、このドラマでは優柔不断な重役でイマイチかっこよくない。
ただ、ラストでようやく男らしいシーンを演じてくれて留飲が下がった。
瀬戸康史の使い方は実に残念。こんな役なら瀬戸康史でなくてもよかったのにと思う。
3話あたりから話が動き出して面白くなってくるかな。
ラストの取締役会でのシーンはスッキリするが、ちょい織田裕二しゃべり過ぎかも 笑
あと、鶴田真由が久しぶりに出ていた。
昔好きだったなあ。「グッド・ニュース」か何かに出てた頃かな・・・