有村架純が22歳の時の作品。

「あまちゃん」で文字通りブレークし、それでもまだ駆け出しの女優さんだったころに、やっと主演をつかんだ映画だ。

 

監督は話題作を次々と撮っている、廣木隆一。

有村架純と廣木監督は、この作品のあとも「夏美のホタル」、今公開中の「月の満ち欠け」でも仕事をしている。ゆえに廣木監督は、有村架純の魅力を引き出す術を熟知しているのだと思う。

 

原作が少女漫画ゆえに、ピュアな恋愛が繰り広げられて、久しぶりに肩の力を抜いて観ることができた映画だった。

有村架純と福士蒼汰、そして山田裕貴と黒島結菜が絡む恋模様は、それぞれがまっすぐで優しさに満ちており、そして自分の心に素直になれない、、、そんな初々しさが眩しい。

 

結局は落ち着くところに落ち着いていくのだけど、それは爽やかな青春譚として受け入れられる。だが、嫌なのは歳を取って色々経験し知ってしまうと、君たちが選んだ正しいと思われる恋の行方ではなかったほうが実は、本当の恋だったのかもよ、、、、

などと、つまらないことを考えてしまう。

いかん、、、歳を重ねるってことはこういう事ではない気がする。。。笑

 

有村架純の初々しい演技、表情、きらめく笑顔と泣いた顔。

それがすべての映画だと、個人的には思った。

 

脇ながら、重要な役回りを務める当時18歳の黒島結菜。

「アオイホノオ」や「マッサン」で注目していたが、その後順調にキャリアを積み上げてきた。

最近時やっと朝ドラヒロインの座をつかんだのに、なんか可哀そうな評価で気の毒。

そんなひどいドラマだったのだろうか・・・・?