当時31歳の広末涼子。いくつになってもいい女です。
もう11年も前の、宮藤官九郎がイケイケだったころのドラマだ。
大家族が織り成す笑いあり涙あり(あったかな・・・?)のストーリーを、元天才子役で今もよい役者であり続ける、神木隆之介がぐいぐいと引っ張っていく。
彼はどの年齢においても、人間の喜怒哀楽を上手に表現することができる。
それが彼の素晴らしいところ。
冒頭に11年前と書いたのには理由がある。
11年前のこのドラマ、当時18歳だった有村架純が出演している。
しかし彼女はほぼ端役扱い。
8人の兄弟の2番目の長女役だが、セリフはほとんどない。
目だった出番もほぼない。
ドラマには広末涼子が出ていて、クレジットには「特別出演」とある。
そして神木隆之介と若くして結婚する役に、野村麻純。
この3人に共通するのは、所属事務所が「フラーム」ということ。
たぶんだけど、広末涼子が出演する代わりに、当時売り出し中だった若手女優の野村と有村をバーターで出演、と言ったところだろうか。
またこのドラマでは野村麻純はそこそこセリフも出番も多いので、当時は有村架純よりも事務所としては推し、だったのだろう。
しかし、その後の活躍は周知のとおり。
この2年後に同じ宮藤官九郎脚本の「あまちゃん」で、一気にブレークしたのは有村のほうだった。
金髪の野村麻純、当時21歳。
今も可愛いけど、このころもまた可愛い。。。
もう一人の天才子役の加藤清史郎が出ていたり、今や人気者の星野源がしょーもない役で出ていたりと、こちらも時代を感じさせる。高橋一生も若いね。。。
細かいところをほじくると、田辺誠一演じるカメラマンのお父さんが使っているカメラ、スタジオカメラマンがNIKON FM2なんか使うかいなとか。
最悪これは借り物だったので良しとしても、新たに買ったカメラがSIGMAって、、、それはないだろうよ。。。。
そんなことはどうでもいい。
ドラマ自体はクドカン脚本で飽きずに見れたが、やはり当時まだデビューして間もない、有村架純が初々しい。
セリフの言い回しもまだ素人っぽさが残っていて、ちょうど「SPEC」のあとのドラマなので、あのあどけない表情の有村架純がそこにいた。
11年後には立派に成長し、今のドラマ・映画界で押しも押されぬ女優になっているのを、ファンとしてはうれしく思う。
まだ子供だよね。。。。
可愛いだけでなく、しっかり役を作れる演者に成長したのは、ほかならぬ彼女自身のたゆまぬ努力の結果なんだろうと思う。