最近忙しくて、なかなか平日夜にドラマを観る時間がない。

観たいドラマはいっぱいあるのだが、、、、

 

で、このドラマは池井戸潤原作ということもあり、間違いなく面白いだろうと。。。

 

彼の功績は「銀行モノ」という小説、ドラマの一ジャンルを作り上げたことだろうか。

MATTの中では「人」を濃く描く作家として、横山秀夫と並んで池井戸潤はすごい才能だと認識している。

 

主人公は井ノ原快彦演じる西木。

人の好いキャラを演じるには、もう彼しか思い浮かばないというほどはまり役だ。

だが、このドラマ真の主人公は坂井役の玉山鉄二ではないだろうか。

西木とともに坂井も正義を貫き通す熱い男なのだ。

私情を一切挟まず冷静に自分の仕事を進めていくが、物語の終盤で人間的な感情を発露するあたりの演技は、玉山鉄二、上手いなあ、、、、と感心する。

歳を取って少し貫禄が出て来たから、これからもっといい役者さんになるかもしれない。

 

このドラマは、玉山鉄二 イチオシです。

 

西野七瀬も準主役だが、彼女の良いところは素人っぽさなんだろうと思う。

このドラマでの役柄もそれがとても自然でよかった。

物語の進行上、彼女の演じる北川はこのドラマのテーマの「どこにでもいる善良な銀行員」でなくてはいけない。

その点、彼女は出過ぎた演技をしない(できない?)ので、貴重な存在だ。

 

銀行員はその業務の特性上、誰もがシャイロックになる可能性がある。

でも、たった一人のシャイロックのせいで、その他多くの善良な銀行員が同じ目で見られてしまうというのは、あまりに悲しい。

どこの世界でもあることだが、銀行員と公務員は得てしてそのリスクが高い。

 

それにしても池井戸潤の小説を読んで、銀行員になるのを辞めたという人はいないのだろうか。少なくともMATTが学生だったら、真っ先に就職希望から外してしまいそうだが、、、

 

冒頭で、井ノ原快彦が水中に身を投じるシーンがあったが、これ、NHKの「ハゲタカ」の冒頭シーンそっくりだった。

あちらは大森南朋で同じ銀行、金融世界が舞台だったが、、、