復路でも2作品鑑賞。

 

◆流浪の月

 

たまやんが往路で観たというので選択。

広瀬すずはお姉ちゃんに顔が似て来たなと思う。大人の女の顔になってきた。

有村架純が20代から30代にかけて、顔が大人っぽくなったのと同じだ。

 

その広瀬すずがとても迫真の演技で好演している。

可愛いだけではない、彼女の演技力の深さが見られたいい作品だった。

映画のテーマは賛否両論あろうかと思うが、個人的にはあまり感情移入ができなかった。

だが、こういった共感を得られない役柄をきっちり演じることができる松坂桃李は、やはり実力のある役者さんなのだろう。見ごたえがあった。

 

多部未華子や、横浜流星といった演技巧者が脇を固めていて安心できる点、また映像がとにかくきれいで美しい点で、心に残る作品になった。

 

広瀬すずは有村架純のように薄幸の役をやったら、なんとも言えない色気が出る点でなかなか注目の女優さんだ。

 

◆はい、泳げません

 

綾瀬はるかと長谷川博己のダブル主演というだけで見てみた。

正直な感想を言うと、それほど感情に訴えかけられることはなかったのだが、ラストで2人一緒にプールに潜り、長谷川博己が思いっきり泣くシーンはとてもよい映像だった。

アーティスティックでもあり、そして情感あふれるよいシーンだった。

 

この二人はコメディをやると、本当に素晴らしい役者さん。

また長谷川博己は、「MOZU」や「散歩する侵略者」「獄門島」などで見せた狂気あふれる変人(失礼)役がぴたりとはまるので、こういったある意味普通の良い人、はどうもピンとこない。

 

そういう意味で、この綾瀬、長谷川両名に非はないがミスキャストのような気がした、惜しい作品だった。