たまやんに以前聞いて覚えていた映画。
一時帰国中、NETFLIXで見てみた。
佐久間由衣が主演だが、いわゆる”ビッチ”は”ビッチ”でも、ちょっと毛色が違う。
精神的にかなりヤバいタイプの女性といえる主人公のひろみ。
それもそのはずで、子供のころに父親から虐待を受けていたという過去が。
幼少期の虐待が子供の精神の成長に大きな影響、それも悪影響を与えることが多い。
劇中後半でひろみがガンになった父と久しぶりに対面し、父親との近似性に衝撃を受けるシーンは、虐待を受けた子供たちの苦悩を表している。
どうしても親子の血のつながりから逃れられない地獄。
そんなひろみを救ったのは、同居している友人たち、そして森山未來演じる三沢のみ。
でも、そういったすべてを受け入れてくれる存在が身近にいただけ、ひろみは幸せだったろう。
多くの人は、地獄にいることすら気づかずもがき苦しむだけなのだ。
佐久間由衣の体当たりの演技にぐっときた。
デビュー作の「トランジットガールズ」から「時空探偵おゆう」「殺意の道程」「最愛」「おいハンサム!!」「初恋の悪魔」と見てきた。
彼女の未熟な部分も含めて将来に期待し、少しずつ成長していく彼女を楽しみにしている。