前回駐在時、池脇千鶴ファンのMATTはこのドラマをケーブルTVで見た。

そしてずっとDVDを探していたが程度のよい中古が見つかったので購入。

今回一時帰国でようやく見ることができた。

 

2004年の作品なので、池脇千鶴いや、ちぃちゃんもとても若い。

昨年1月放送の「その女、ジルバ」で見事に中年女性の悲哀、そして輝きを演じてその演技力の確かさに感動した。

 

このドラマではそれまでの彼女のイメージを覆すがらっぱちな女の子の役を演じ、

お嬢様から普通の女の子、ヤンキー女子まで幅広く自然体で演じられる彼女の演技力の高さを実感できる。

 

そのちぃちゃんが22歳の時の本作品。

漫画原作のドラマで、NHKということもあり安心してみることができる一作。

今は亡き大杉漣もちぃちゃん演じる夏子の父親役で出演。

このドラマは女性消防士の話だが、そこに父親と娘のドラマも織り込まれている。

娘のいるMATTには父娘のドラマは、つい気持ちが入って見てしまう。

 

前回駐在時に本作を見たときはまだ娘も5歳だったが、今では夏子と同い年。

娘を思う父の気持ち、大杉漣の演じる冬吉に重なりちょっとウルっと来たり、うなずいたりと18年前とは違った気持ちで見ることができた。

 

若き日の大森南朋も出ている。

同じNHKの「ハゲタカ」での鷲津政彦役が強い印象として残っている。

朴訥とした語り口が特徴の彼だが、このドラマではまだせりふ回しも今ほど上手ではなく、新鮮だ。

 

そして当時20歳のベッキーも相原こずえ役で出演。

DVDには特典映像もついていて彼女のインタビューも見られるが、20歳とは思えないしっかりした語り口からやはり彼女は頭が良い子だというのがわかる。

演技も確かなもので、若くしてNHKドラマに抜擢されたのも当然か。

 

それにしても、やはりなんといってもこのドラマの見どころはちぃちゃんの凛々しい消防士姿だ。男前な美人の彼女の消防士姿はグッとくる。

隊長の細川茂樹に、真剣なまなざしで炎燃え盛る実家への突入を志願するシーンは、凛々しさと可愛さ相まって好きなシーンだ。

 

可愛いなあ、ちぃちゃん。。。。

 

その女性消防士だが、ちょっとググってみたら全国における女性消防士の割合は平成27年(っていつだっけ。。。。2015年だ)時点で全体の2.5%。

今年の4月時点でも3.2%で政府目標の5%に程遠い結果となっている。

警察官の10.6%、海上保安庁の8.1%、自衛官の7.9%と比べても低い。

 

更に言うと内勤なども含まれるので、夏子やこずえの目指した現場で筒持ち(放水ホースを持つ役割)をしている女性消防員はごくごくわずかなのだろう。

夜勤、力仕事など女性には過酷な職場と思う。本当に現場で消防士をやっている女性たちは大変な仕事をしていると思う。

 

最後に、ドラマの主題歌は倉木麻衣の「明日へかける橋」。

とてもいい曲でCDも持っている。

この曲に乗せたエンディングタイトルも大好きだ。