どうも今年は雨が多い。

レイバーデイの中日、昨年同様2連荘ラウンドを計画していが、朝から本降りの雨で、現地まで行って中止の判断。午後もイマイチっぽいが、時間ができたので映画を観て過ごした。

 

 

この作品は何となくタイトルで惹かれて見てみたが、思っていた以上に楽しめた。

監督は「桐島、部活やめるってよ」の吉田大八。

有名なその作品は見ていないが、「羊の木」は楽しめる佳作だった。

本作でもリズム感ある絵作りで、最後まで一直線にのめりこむことができたので、監督の力量も大いにあると思う。

 

原作者は主演の大泉洋を想定して本作を書いたというから、そのハマり具合は見事だった。

あの語り口で強引に仕事を進めていく編集長。

一見何を考えているかわからない、ほんとか嘘か?という微妙なさじ加減が今作の大泉洋の演技の見どころ。

 

松岡茉優は大泉洋や、老舗出版社の権力闘争に翻弄される編集者として出演、か弱い役だけではなく、ちょっと危うさを持った演技もできるのが彼女の魅力だろうか。

若手の中でもそういった人はあまりいないと思うので貴重だ。

 

舞台が出版社というのもよい。

銀行や大手企業、政治や検察・警察が絡んでくるような話になると、どうしても物語が複雑、かつリアルの世界との整合性・バランスに気を遣うけど、ちょうどよい業界、規模、というので納得いく展開になっている。

 

最近時アメリカでも地方の新聞社がどんどん廃業していっているという。

紙媒体の衰退とともに書店なども小規模なものは淘汰されていく。

この作品でも出版業界という未来が見えにくい世界であがく人々が描かれる。

本や小説が好き、というだけで仕事ができるのは素晴らしいと思ったこともあったけど、現実はかなり厳しいのだろう。

 

ラストシーンまでどんでん返しの連続で、最後もそう来たか、、、となるが、やはりこの役、松岡茉優だから納得できるラストだったと思う。

か弱いだけの女優ではなく、ちょっと狡さを持ち合わせていそうな彼女だからこそ。

 

MATTの中学生時代、近所に「茜書房」っていうちっちゃな本屋があった。

ほんとにちっちゃくて10人も入れないような本屋。

店に入ると、いつも調子よいおっちゃんが「あいあい~~」と言いながら出てくる。

この映画で塚本晋也が演じていたような店主だった。

もう40年も前の話だ。GOOGLE MAPで見ると居酒屋になっていた。

 

池田エライザ。

美人だけでなく、彼女かっこいいと思う。

劇中では、モデルだけど拳銃マニアというなんか萌える設定。

是非、彼女のガンアクションシーンを見てみたい。きっとかっこいいはず。