飛ぶ鳥を落とす勢いの伊藤沙莉、早速UPされていたので見てみた。

 

とにかく今が旬の彼女の演技を見たかった。

結果は、彼女自身を「見る」ことには満足できた一作だった。

加えて、もう一人大好きな俳優さんの池松壮亮との共演は、とても贅沢。

 

二人のどこまでが演技で、どこからがアドリブなのかわからないセリフも、息の合った、本当に6年連れ添ったかのような空気感からなのか。

 

ただ、ストーリーは非常にわかりづらい。

二人の濃密な6年間を池松壮亮演じる照生の誕生日ごとにさかのぼっていくのだが、その各々のエピソードがちょっと印象に残りづらいからなのか。

伊藤沙莉演じる葉はタクシードライバー、照生はダンサーと設定がユニークなだけに、もう少し面白い話にしてほしかった。

 

ふとしたきっかけで知り合った二人、通い合った心が次第に離れていくその過程こそが描くべきところだろうけど、そこが個人的には入ってこなかったかな。。。。

感性の問題だと思うので、楽しめた人がいるのなら否定はしません。

 

同じような恋愛ストーリーなら、有村架純と菅田将暉の「花束みたいな恋をした」の方がすっきりしていて爽やかだ。

 

残念だったのは、この映画での伊藤沙莉の声が、どうもいつもより良いと思えなかったこと。

彼女の魅力はあの声なんだけどなあ。。。。。

現在放映中の「拾われた男」の伊藤沙莉の方は、彼女の魅力が余すところなく発揮されているので、そちらはお勧めかも。。。。。

 

劇中のこのシーンは好きかな。

二人の心が少しずつ近づいていくのを、ダンスを通して表現しているこのシーン。

息がぴたりとあっていて、ちょっとドキドキするね。