土村芳出演ドラマ、映画を中心に観ていく中で行きついた作品。
ネット評価を見ると前宣伝で「裏切られる展開」、とかあったがそれほどでもなかった、、、という批判的コメントが多かったのだが、可哀そうな人たち、、、、と同情する。
そんなものに縛られて映画やドラマを観るからそうなるのであって、純粋に真っ白な状態で作品に向き合うことをしない報いと言えよう。
そうでないと、作品を作った人たちに失礼というものではないだろうか。
本作は予備知識なしで臨んだMATTには、とても楽しめた作品だった。
多くの謎を残しながら進んでいくストーリー展開(なぜ第二章から始まるの・・・?)、
斎藤工の怪しいエロスと狂気、抒情的なカメラワーク、美しい映像。
展開を読んでいく面白さと、最後にたどり着く映画のタイトルの意味。。。。
猟奇的な男を情熱的な男が追い込んでいく展開から、最後は心震えるような感動にたどり着く。本当の愛がここにひっそりとあったのか、と知ることになるが決してカタルシスは無いという無常。
久しぶりに良質なサスペンスを見ることができたので、満足。
そのためネタバレになるような表現は一切排除した。
それにしても、宣伝スチールに土村芳の姿が無い理由は、映画を観終わってわかった。
冒頭では、まさかのちょい役かいな。。。。。と不安になったが、終わってみれば、、、ということに気づく。
劇中の亜希子役は、まさに土村芳にぴったりの配役。
見事に演じ切った彼女の女優としての実力に、あらためて感服した。
恭介(岩田剛典)と亜希子(土村芳)の二人の愛に感動しました。。。。。。
この作品はサスペンスではなく、ラブロマンスだったのです。