たまやん推薦ドラマだったが、決め手は土村芳が出ているよ、という情報だった。
勇んで観たのだけど、出番が少ない。。。。。この詐欺師め。。。笑
ERものは数多あれど、医者でありチャプレンである、という設定はかなり異色だろう。
主人公の松本照之役の伊藤英明は、医者というより僧侶がよく似合う。
こういう坊さんいそうだもんね。
物語は基本的にシリアス&コメディだけど、主人公の松本の自分の友人と、その父親のどちらも救えなかったという重い十字架を背負わされてしまう、といった設定はあまりに過酷だろう。
だけど、それ以上によく生きることと、よく死ぬことは同じなのだという説法が耳に残る。
人を生かす医者であり死者を弔う僧侶でもある松本、これほど人の人生に寄り添う人間はいないだろう。
このドラマも最初の滑り出しがゆっくりで、ちょっとどうかな、、、、と思わせつつも次第に面白くなっていく。
そのストーリー展開に欠かせないのが、ムロツヨシ演じる濱田医師。
正直、ムロツヨシがこんなダーティな役を完璧にこなすとは思っていなかったので、驚き。
(実はダーティな人間ではないのだが)
そのいやらしいまでの憎らしさは、小日向文世や香川照之にも通じるものがある。
彼の演技者としての器用さと巧さを思い知らされた気がする。
またいつか、ほんとの悪人役を見てみたい。
中谷美紀は相変わらず美人で演技も素晴らしい。
個人的には、7話の戸田菜穂がよかった。もともと好きな女優さんでタイプだし。。。。
歳を重ねてだんだん美しくなる、夏川結衣タイプなのかも。
それから最終話の谷花音は、こんなに大きくなったのねと驚いた。
子役の頃から上手い子たちって、なんでもそつなくこなすので、器用貧乏にならないか心配。
「トクサツガガガ」でダミアン役を怪演した、寺田心しかり。。。。
最後に、土村芳の出番はまったくもって少なくて不満だったが(たまやんの詐欺師め)、最終話で彼女が泉谷しげるの娘役に配役されてよかった、と思った。
ああいった、静かな演技が自然にできる若手女優さんって実はそうそういないと思う。
土村芳の実力の高さを垣間見た最終話、必見である。
土村芳
このほんわかした笑顔がとても素敵。
芯の強い女性から、なんともつかみどころのない女性まで、演じる役の幅が広い。
そろそろNHK以外でも主役張ってもらいたい。
民放じゃあ使いこなせないだろうな、彼女は。
追記
大事なことを書き忘れてた。
ドラマには淵上泰史が出ていた。
土村芳とは「恋がヘタでも生きてます」で、大恋愛の末結ばれる、という役柄だった。
しかし、今回は全く絡まず、、、、
残念。