有村架純がいる珈琲喫茶なら毎日行くな。。。。
もともとは舞台作品だったらしい。
もちろん、有村架純主演と言うことで見たわけだが、つくづく彼女は幸薄い役がハマる女優さんだと思う。
たぶん、あの憂いを秘めた潤んだ目のせいなのかな。
ちょっと控えめに笑う笑顔もそう見せるのかもしれない。
いわゆるタイムスリップを小道具として使っているものの、タイムパラドクスを否定し、過去・未来に戻ったからといって歴史や事実が変わることはない、という設定が物語を安っぽくさせないことに一役買っている。
波留x林遣都(愛しい嘘 優しい闇 でも共演)、松重豊x薬師丸ひろ子、吉田羊x松本若菜の3組がタイムスリップを通して人間模様を魅せてくれるが、個人的には松重x薬師丸の二人のエピソードがぐっときた。
年齢的にも中年・壮年の域に足を突っ込んでいるからだろうか。
お互いを思いやる深い愛に、ちょっと泣けた。
そして最後に有村架純演じる数と、その母石田ゆり子演じる要の親子の愛を確かめるエピソードになる。
母が幽霊になってしまった原因は話の途中で想像できていたが、数が母親に会うためにどうするか、というところに一工夫あって面白かった。
だが、過去に戻った数を待っていたのは残酷な事実。
けれどもやはり人間は過去に生きることはできない、前を向いて生きていくことしかできないのだ。そして幸せになることが亡くなった人への本当の愛なんだな、、、、
「サラリーマンNEO」の常連だった深水元基が、優しい従兄役で出ていたのはうれしかった。「真犯人フラグ」ではクズ男役だったけど、もっといい役をこなして名バイプレイヤーになってほしい。