映画、ドラマを観ても基本的に何か感じたものが無ければブログに書き留めることはない。

よって、ここにupしていないものも過去にはたくさんある。

 

今回も特に書くつもりはなかった。

一種のホラー映画だし、ストーリーもあるようでないようで、、、、、

全編わたってとにかく陰惨で救いようのない話で、普通の女の子がありえないほどの残虐な方法で人を殺める、という話は深作欣二の「バトルロワイヤル」が傑作で金字塔だろうと思う。

あの映画は衝撃的だった。

 

普通ならそれで終わり、書き留めることもなかったがこの映画、映像がとてもきれいなのだ。カメラワークもキレがよいしセンスがある。

過疎の町、雪景色の赤いコートの山田杏奈の映え方がいい。

 

この映画の見どころは山田杏奈の目、という風に思う。

それ以外は、とことんグロくてスプラッタで陰惨な映像ばかり。

イジメの質も半端なく、ちょっと見終わった後ブルーな気分になること請け合い。

 

彼女の強い意思を持った目がとてもいい。

人を殺す覚悟のある目、というのがこういう目なのだろうか。
 

あえてテーマ性を探すとすると、深い愛情と残虐性は表裏一体というところだろうか。

山田杏奈演じる春花と大谷凛香演じる妙子の愛、春花と清水尋也演じる相場との愛。

それらの愛の行きつくところは血にまみれた、救いようのない地獄なのか。

 

劇中、話の鍵を握る流美役を演じた大塚れなは、その後あまり表舞台に出ていないようだが、気になる女優さんである。