このシーズンで一番面白いドラマだったが、またもNHKだ。

もっとも期待していたがそれほどでもなかったTBSの「インビジブル」、綾瀬はるか見たさで見たフジの「元カレの遺言状」、そして日テレの「マイファミリー」、と注目のドラマの陰で、良質のドラマを作ったNHKに一票だ。

 

まず、山下智久のドラマを見るのは初めてなのだけど、コメディをやる山Pはイケる。

イケメンががマジメのコメディをやると面白い。阿部寛しかり、である。

そして福原遥がとてもよい。

「ゆるキャン△」のシマリンのイメージとはまた違う、嘘くさいほどの朝ドラヒロインオーラを出していると思ったら、本当に朝ドラ主演を射止めてしまった。

かつてのマインちゃんも、いよいよブレークか。

 

不動産業界のイロハを楽しめる構成と、よくできた脚本、そして何よりその世界観を表現する演者が豪華すぎて、これはもうNHKしかできないだろう。

 

社長に草刈正雄、謎のマダムに大地真央、ライバルの不動産会社の社長に高橋克典、ちょい役だけど美味しいところを持って行く山崎努。

毎回のゲストも渋い俳優が多数配置され、ドラマ好きにとっては安心して観られるのがさすがのNHK。

 

そして女優陣も最近クールビューティに磨きがかかる倉科カナに、美人でコメディも意外にできる泉里香。憎い。

 

劇中の山Pのように正直者でなんでも思っていることが言えたらなあ、、、と妄想してしまう。

が、次の瞬間リアルの世界ではドン引きされるか、もしくは怒号にさらされるしかない、普通のサラリーマンの自分を想像してしまう。。。。。笑

 

それはさておき、不動産というのは確かに一人一人の人生そのものかもしれない。

MATT家もバブルの時に(旧)山Pのように口八丁手八丁の営業に乗せられて、天から舞い降りて来た貴重な資産を、散々いいようにむしり取られてしまったんだろうなあ、とあらためて思う。

でもいいのである。あぶく銭はしょせん身に着かず。

不動産は自らの手で手に入れるもので、誰かから相続したりすることで要らぬトラブルに巻き込まれたりしたくない。

 

市原隼人のキャラが立っていて、もはやギャグではないかと思ってしまう。。。笑

逆三角形のムキムキの体で胸を張って、広背筋を強調した立ち姿で登場すると、思わず笑ってしまうのだが、それも彼独特の個性が魅せてくれるからか。

 

最後に、、、、

結局このドラマ、美味しいところは草刈正雄が全部持って行くのだが、彼が演じる登坂社長を見ると、かつて好きで見ていた「ナニワ金融道」の、金子社長を演じた緒形拳を思い出した。

 

ハードボイルドで一切情をかけない、だが自分が信じる者に対してはしっかりと支え、守る。

冷酷だがその裏で人間としての暖かさを持つ男くさい社長、というところに共通点を見た。

こういうかっこいい男になりたいが、MATTは100%無理だな。。。。。笑