またテレ東のドラマだ。
ドラマで最近面白いと思えるのは、テレ東かNHK、そしてWOWWOWかな。
(何度も同じこと言うけど、、、)
それにしても、このドラマまったく期待しておらず単に芳根京子見たさに観たのだけど、古舘寛治と滝藤賢一が意気投合して作ったこの作品、二人の癖の強いバイプレイヤーが主演を張ったら、、、、とドラマファンの期待に応えて、とても良質な人間ドラマに仕上げてくれた。
古舘寛治も、滝藤賢一も昔から知っている。
それぞれ上手いし、脇役でも爪痕残すし好きな俳優さんだった。
そこに今最もCute(MATTの中で・・・)な旬の女優の芳根京子が絡めば最高だ。
ゲストの女優もなかなかの通好み。
市川実日子、岸井ゆきの、樋口可南子、門脇麦に手塚理美ときた。
中村優子もあまり知らなかったがよい女優さんだ。
また、小林薫も重要な役どころでさすがの存在感だった。
物語は社会からドロップアウトしてしまっている二人の冴えない中年おやじがレンタルおやじのバイトを始めるところから動き出す。
話が進んでいくと、この物語、いわゆるマイノリティの人たちの物語であることに気づく。
決して望んでそうなったわけではないが、社会的少数者に期せずしてなってしまい、でも暖かく見守ってくれる人がいて、一歩を踏み出していく。
芳根京子演じるさっちゃんも、物語の途中で実は女の子が好きな女の子であることがわかり、兄弟二人は動揺する。
だけど、(腹違いの兄弟であるという事実を差し引いても)二人がさっちゃんを見守る目は暖かい。それは彼らも社会から異端視されるマイノリティだからなのかもしれない。
物語は11~12話がとてもよい。
このドラマの描きたかったすべてがこの2話に凝縮されている。
だからしっかり噛みしめるように観たい。
話が少し脱線するが、MATTはずっと妹が欲しかった。
それも歳の離れた妹が。
歳が近いと多分喧嘩ばっかりで仲良くなれそうにないが(笑)、
離れていると多分、甘えてくる妹にメロメロになってしまいそうだ。
劇中でも兄弟の家に泊まりに行ったさっちゃんが、二人の妹、という設定でお互い接してみようということになり、古舘や滝藤に、「おにいちゃん!」というシーンなんかは、
芳根京子が妹という設定の妄想でしばし楽しむことができた、、、笑
MATT的にこのドラマで好きだった話は、8話と11~12話。
8話は、古舘と滝藤が入れ替わる(芳根京子の夢というオチだが)話で、二人がお互いの特徴をよーくつかんで演技するので、見ごたえがあった。
また11~12話は泣かせる話。
写真の闇鍋のシーンはほっこりして、いいシーンだった。