と言っても、ほとんど誰も知らない曲だろうなあ。

「機動警察パトレイバー」の今となっては伝説にもなりそうな、初期OVAのサウンドトラック。

実際にOVAの中では使われなかったイメージソング。

 

主題歌を担当した笠原弘子は当時、アニメオタクの間では隠れた有名アイドルだった。

まだ、今のように若手の声優さんが大きく取り上げられるずっと前のことだ。

 

なんとなく、久しぶりにふと好きだったこの曲のことを思い出して検索したら、You-Tubeで聴くことができた。

心地よいメロディラインに、センチメンタルな歌詞。

夕暮れ時に聴くと寂しい気分になってしまうが、それも悪くなかった。

 

そしてあらためて感じたのが、笠原弘子のしっかりしたボーカル力。

声質、歌い方、実力があったのだなあ、と再認識した。

年代的に(1991年)まだかつてのアイドル全盛期の雰囲気が色濃く残っていたのだろうか。ややしゃくりあげるようなトーンは、完全に「聖子」である。

 

でも、張りのある声と確かな発声で、何年かぶりに聞いたのだけどいい歌い手さんだったんだな、、、、と懐かしい昔の恋人に再会したようでうれしかった。

 

ジャケ写は主人公の泉野明と、篠原遊馬の実写版。

野明役の女の子ははまってて、原作のイメージ通り。

 

ちなみにロケ地は現在の羽田空港の拡張前の、当時はだだっ広い野原だった場所。

現在では想像できないが、当時は東京も湾岸地区はまだまだそういうところがあった。

一度行ったことがあるが、何もない殺風景な場所だったな。。。

 

パトレイバーといえば、音楽は川井憲次。

パトレイバーの世界観にビシッとはまったすばらしいBGMを世に送り出した。

その才能、すごいなあと思っていたら、その後あちこちで音楽を手掛けるまでになって、今ではこの世界のオーソリティに。

最新のお仕事では、フジのドラマ「元彼の遺言状」のサントラを手掛けている。

聴いたら一発でわかる川井サウンド。。。。。

NHKスペシャルのテーマソングも、まさに川井ワールド。

 

久しぶりにパトレイバーのサントラ聴きたくなったな。