残念なことにUNBLOCK TECHでは、第1~2弾はUPされていない。
同じNHKの江戸川乱歩シリーズは全部UPされているようだが。
横溝正史は大好きで角川文庫版はほぼ全部読破した。
大学時代に古本屋を探し回って収集したが、それらもすべて15年前にBOOK OFFに売ってしまった。原作のみならず市川崑の映画はもちろん、TVなどで放映されたドラマなども出来る限り見ている。
中学生時代に図書館で借りた横溝正史の短編集で「あ・てる・てえる・ふぃるむ」という話を読んで以来のファンだ。
横溝正史によると実写版の金田一耕助では、古谷一行が一番イメージに合っていると言っていたそうだ。10数名のそれこそ名優が演じているが、高倉健や三船敏郎が演じていたとは知らなかった。
そもそも金田一耕助は貧相でちび、人懐っこい性格、という人物像なのだ。
豊川悦司や長谷川博己も演じたがずいぶんイメージが違う。
MATTの世代だと石坂浩二だが、当時はいいと思っていたが今は何となく違うと感じる。
そこでだ。
このシリーズでは池松壮亮が演じているが、これがドはまりと思う。
まさに原作の金田一耕助のイメージに近いのではないか。
彼は「MOZU」で謎めいた暗殺者の役を演じたが、この演技がすごかった。
たぶん、この人も役にどっぷりとはまってしまう人なのだろう。
とてもいい役者さんだと思う。
短編が3話と見やすいが、どの話もちょっと舞台っぽいつくりで楽しめる。
個人的には第3話の「女怪」が好きかな。
この話で銀座のマダム役を演じた、芋生悠という女優さんがいい。
24歳と若いが色気があって、とびきりの美人というわけではない(失礼)が、とてもいい女に見える。しかも若いのにエロティックなシーンもしっかり演じている。
デカダンな雰囲気が横溝正史の小説の肝なので、こういった俳優さん、女優さんが横溝正史ワールドを支えてくれるんだな、、、とありがたく感じた。
持田虹子役の芋生悠。色気あるなあ。。。24歳とは思えん。
いいです、池松金田一。映画もやってほしい、ぜひ!