漫画はかなりのロングセラーなんだね。。。

「島耕作」シリーズと並んで弘兼憲史の代表作だ。

 

今更、弘兼憲史の世界を語っても仕方あるまい。

このドラマは黄昏流星群シリーズの中の、「不惑の星」がベースになっている。

 

原作を知らないのでドラマがどれだけアレンジされてるかわからないけど、

それはもうドロドロぐっちゃぐちゃの展開である。

すごい勢いで一家が崩壊していく。

それも夫、妻、娘がそれぞれ好き放題やっている。

 

きっかけは佐々木蔵之介演じる夫の左遷から物語が動き始めるのだが、

最終的にはそれがこの一家の「人として」の再生につながっていく。

 

社会性や世間体、見栄、お金、そういったものをすべてかなぐり捨てた3人が、それぞれの道を歩み始め人生を見つめなおして生きていく。

その先にどんな苦難や苦境が待ち受けているか、人生暗転するかもしれないのだが、

そんな心配も、潔い人生の選択を前にどうでもよくなってしまう。

 

ラスト近くで佐々木蔵之介がつぶやくセリフに共感した。

「黄昏流星群」がターゲットにしている中年、壮年には響く言葉だ。

「大切な人と一緒にいることの幸せ」

これこそが、この漫画・ドラマのテーマのような気がする。

 

それにしても黒木瞳の「幸薄い感」は半端ない。

ここまで儚さを体全体で表現できる女優さんもなかなか、、、である。

最終話で黒木瞳が一人で自分の誕生日を祝うシーンは、ほんと泣ける。

 

それにしても宝塚出身の女優さんって、やっぱりどこか凛とした美しさがあるね。

多数活躍しているけど、皆さん立ち姿が美しい。

 

散々ドロドロした人間関係で引っ張っていくが、最終話はそんなドロドロを一気に洗い流してしまうファンタジーな展開。

そう、このドラマは人間ドラマではなく実はファンタジーだったのだ。

まあ、思えば佐々木蔵之介と黒木瞳の出会いからファンタジーだったかも。

 

昔、10年ほど前のこと、佐々木蔵之介に似てますね、、、と言われたころがある。

スナックでだが、、、、笑

 

最後に、黒木瞳はまあ役柄的に共感を得やすかったと思うが、中山美穂の演じる普通の主婦は彼女の演技力のおかげで、ドラマの中で存在感を放っていた。

みぽりん、えらい。