たまやんが面白かったというので観てみた。
まずこの映画、最初の30分をボーっと観ていたら面白さは半減してしまう。
開始から30分、ほとんど意味不明にしか思えないシーンが羅列されるがしっかりセリフの一言一句、シーンのすべてを凝視するぐらいでよい。
そうすると、残り一時間半が実に充実した時間になる。
MATTは最初の30分をボーっと観てしまったので、すべてが終わってから再度冒頭に戻って少し復習した。それで納得。
原作を読んでみたいと思うが、映画もストーリーに破綻なく作られていたと思う。
映画の舞台は富山、この作品の前に見た「ナラタージュ」もロケ地は富山。
更に同時に観ているドラマ「岸部露伴は動かない」の3話に出ていた瀧内公美も富山出身。。。何か富山つながりの日だったのだろうか。。。
ちょい役で出ていた石田ケイは土村芳主演の「本気のしるし」でも、ちょっとエロい役で出ていた。結構ぽっちゃりして決していわゆるいい女系ではないのだが、妙にエロい。
そういう女を演じたら今の日本ドラマ界では随一かもしれない。
本作、主人公の藤原竜也よりも風間俊介の抑えた演技が光る。
彼は声がとてもいい。抑えたせりふ回しでもよく聞き取れる、いい声をしている。
「いりびと 異邦人」でも抑揚のない感情を抑えた人物を演じ強い印象を残した。
ラストで一気に謎が解決されていく当たりの演出は「ユージュアル・サスペクツ」のラストのような爽快感があり悪くない。
この映画、結構いい役者が惜しみなく投入されている。
その中で一人上げるとすると、坂井真紀。ちょい役だったけど。
なんか久しぶりに見たら、いい感じのマダムになっていた。
30年ほど前だったと思うけど、可愛くて結構好きでした。
TBCのCMの頃かな。