本格推理サスペンス、、、、
と思って見たのだけど、その実態は「長い2時間サスペンスドラマ」だった。。。。。
のっけからBGMとシーンがアンマッチだったり、なんだか安っぽいストーリー展開だったりで一気に不安になり、途中の展開も突っ込みどころ満載。
まあ、火サスを見ているのだと思えば別に気にならないが、一応全8回の連続ドラマなのだ。
物語の設定は非常に良いだけに惜しいと感じた。
中学時代の仲良し6人組、遠い記憶の端っこにいたクラスでも目立たない少年。
そしてその少年をめぐる忘れ去られた記憶が徐々に蘇ってくると、奇妙な事件が起こり6人の運命は翻弄されていく。。。
「20世紀少年」でも見られた、人の記憶の片隅にあったモヤモヤしたものが、やがてどす黒い闇となって広がっていく、、、、という展開は悪くない。個人的には好きなモチーフである。
しかし、せっかくのストーリーも安いつくりの2時間サスペンスでは、どうにもならない。
ストーリー展開上、死者が出るのは仕方ないが、まるで昔の大映ドラマのようにその死に方がどうにも、、、、突然感が強すぎる。
2時間サスペンスだと思えば、なぜそこに急に助けに現れる。。。。?
とか、それどう見ても不自然な流れだよね。。。という演出も我慢できる。
しかし、、、、
徳重聡の演じる野瀬正はもう少しなんとかならんかったかなあ。。。。
気持ち悪さ全開なのはよいが、ちょっとテンションが、、、
テンションというと、その他の役者も急にテンションが上がって怒鳴り合ったりするのが、なんとも過剰演出に見えてしまい、話に没頭しきれない。
登場人物も全員、こんな悪い奴らが田舎町の中学校によく集まったな。。。
それにまったくカタルシスがない終わり方もどうなんだよ、、、と非常に無念。
素材がよかっただけに、もう少しなんとかならんかったかなあ、、、と残念感が残った作品だった。
最後にいいところをいくつか挙げるとすると、、、
・新川優愛の悪い女役は、まずまずだった。彼女にはもっと色んな役をやってもらいたい。
・波留の少女時代を演じた、足川結珠は華がある。10年後くらいが楽しみ。
・林遣都はあの寂しげな目がよい。目で演技のできる役者さん。
くらいだろうか。。。
最後に、ドラマを観ながら出演者チェックをするのにwikipediaを見ることが多いが、
このドラマのwikiは最初に見てはいけない。
ネタバレがもろに書いてあり、見てしまったおかげで面白さ9割減になってしまった。。。