2016年の作品。

 

有村架純がいつもとちょっと違った役柄を演じている。

カメラマン志望で、少し気が強くなんでも思ったことは臆せず言うような女の子。

怒ってモノを投げ出してしまうような、感情の起伏が激しいタイプの女性を演じることはあまりない。本人も全く真逆のキャラだと言っていた。

 

カメラはNIKON F3かな。往年の銀塩カメラの名機。

劇中、バイクも乗るのだけどこの作品のために2輪免許を取ったそう。

父の形見のSR400はなんと初代というレアもの。

バイクもカメラも趣味だったMATTには、ちょっと嬉しい演出だった。

 

工藤阿須加が相手役だが、ほとんどセリフがない。。。。。

廣木隆一監督は有村架純主演映画を撮ることが多いみたいだ。

この作品はドキュメンタリーっぽい撮影で、役者の細かな演技よりもこのドラマの臨場感や、空気感を大切にして撮っているように思えた。

 

光石研は、どうも優しいお父さんを演じる必要がある時に不可欠な役者さんらしい。

「そして、生きる」でも有村架純と共演して、その時は義父と娘という設定だった。

 

物語は、ロケ地になった千葉の大多喜町の豊かな自然の中で繰り広げられる、それぞれに心の中にわだかまりを持った者たちの人間模様が、美しい映像と細やかな心理描写でつづられる。

 

極力リアリティを追求したような抑え気味の演出だが、それだけ一人一人の役者さんの力量が問われる。存在感で勝負、というか。

ちょっと工藤阿須加の立ち位置が中途半端だったが、ほとんどセリフも出番もないので、実力派をあてなくともよかったからなのか。

 

有村架純とバイクとカメラ。。。。あまり接点なさそうなので逆に新鮮で良かった。

バイク乗りたくなったな、、、カメラ欲しくなったな。。。