基本的に、女性漫画が原作のドラマなので普通なら見ることはなかったろう。
その証拠に、このドラマのやっていた「木曜ドラマ」枠では、この次に放送された「脳にスマホが埋められた!」は、コメディでそこそこ面白く見た覚えがある(新川優愛が可愛かった。。)。
しかし、このドラマは見なかった。
ではなぜ見たか、というと個人的に一押しの土村芳が出ていたからだ。
あまり期待せず、4話くらいまではやはりの恋愛もので見るの途中でやめようかな、、、と思っていたのだが、5話目からストーリーが動き出しそこから先はまずまず面白く見れた。
高梨臨と田中圭が主人公だが、その脇で土村芳と淵上泰史の二人が恋の駆け引きをする。
物語はほかにも登場人物がたくさんいて、結構入り乱れるのだが、この二人の恋を中心にドラマは進んでいく。
土村芳、素敵。
こんな子に「セフレでいいです」なんて言わせるか。。。。。笑
だが、実は主人公の高梨・田中ペアよりも、土村・淵上の恋の行方のほうが断然気になってしまうのだ。
土村芳ファンだからというのもあるが、それ以上に清楚で可憐な土村演じる千尋と、ワイルドで強面の淵上演じる橋本のペアの恋の姿が特異だからだ。
普通ならこの二人が付き合うことはないだろうが、ある事件をきっかけに知り合うことになる。
女との付き合いに恋愛はいらない、セフレの関係で十分と割り切る橋本。
一方、世間知らずで箱入り娘だが、飛び切りの人の好さと世話好きな性格で、男が惚れる理想の女の千尋。
一途な千尋と、極力感情を表に出さない橋本の距離が、少しずつ、本当に少しずつ全12話を使って近づいていく。
本当は人を愛することに自信が無かった弱いながらも心は優しい橋本の、強がりでできた殻を優しく割ったのが千尋だった。
ラストシーン。
一度橋本から振られたのと同じ橋の上で、「結婚しよう」と突然告白され戸惑う千尋。
ここまで一度も「好きだ」という言葉を言わなかった橋本。
橋の上で「お前が好きだ!」と絶叫するシーン、そして結婚の申し出を受け入れた千尋を抱き寄せるシーンは、思わず涙ぐんでしまった・・・(不覚・・・)。
淵上君、かっこいいよ。男前。。。。
二人とも役者としては苦労人。
すでに名前の売れている高梨・田中ペアの陰で繰り広げられた二人の恋模様のほうが、ずん、と心に響いた。
二人が結婚を約束するシーンは、最終回の高梨・田中ペアがよりを戻すシーンの約20分ほど前だが、MATTの中の「恋ヘタ」は、ここで終わっていた。。。。。笑
土村芳は、やはり魅力的な女優さんだった。
この子を脇役で使い続けるのはもったいない。
いい監督さんに見初められて、女優として開花してほしい。
今度NHKで「二十四の瞳」で主人公をやるとか。ぜひ見てみたい。
それから、今回は俳優・淵上泰史もとてもいい役者だと思った。
これほど雰囲気ある俳優さん、なかなかいない、いい顔をしてる役者さんだ。