またこれもWOWWOWドラマ。

良質な人間ドラマが多いと思う。

今回の有村架純のお相手は、坂口健太郎。

 

そう、「いつ恋」で晴太役でした。

あのドラマでの健太郎君は、とても良い子だけどどうしようもなく社会的にはダメな感じの役だったが、今回は一転してマジメな真人間。

しかし、どことなく弱っちいというか、でも悩みもがきながら生きる姿は共感できる。

対比して描かれる有村架純演じる瞳子(とうこ)は、とても強い。

 

有村架純の魅力は、昭和な耐え忍ぶ、極めて古式ゆかしい日本的女を演じたら最強ではないかというところ。

「いつ恋」にしても、このドラマにしても。

 

瞳子の生き方は決して自己犠牲ではない。

その時、その時の生きている瞬間を大切にしている。

未来を予測して生きる生き方では、幸せにはなれない。

予測した未来が外れた時、人は後悔する。

だから瞳子は後悔しない。

苦しい生き方かもしれないが、すべて自分が選んだ道。

これは強い人間でないとできない。

 

それにしても、有村架純ってなぜこんな幸薄い役が似合うのだろうか。

ドラマはとことん不幸が続くが、知英や光石研、岡山天音が、ほっとさせてくれたり、有村架純と光石研のやり取りが、とても微笑ましい。

あと、盛岡、気仙沼の風景が美しい。

 

6話しかないので、かなり話が急展開。

12話くらいでじっくり見せてほしいストーリーなのだけど。もったいない。

 

「いつ恋」では黄色いキルティングのロングコートで、なぜかこのドラマでも黄色のコート。

こちらはダッフルコートだけど。

「いつ恋」では主人公の音はずっと黄色いコートを着ていたが、このドラマでは最初にちょこっと着ただけ。

でも、相手が坂口健太郎だし、「いつ恋」とダブってしまった。

有村架純って、黄色が似合うんだよね。