なぜこのドラマを観たかというと、「真犯人フラグ」で活躍中の芳根京子が出ていたから、それとHTB開局50周年記念ドラマで、大泉洋、ミスターや、藤村D、嬉野Dなどの「水曜どうでしょう」メンバーに加え、安田顕、戸次重幸らTEAM NACKSのメンバーも出演するなど豪華な布陣だったから。
芳根京子がありえない「おバカキャラ」でストーリーを引っ張っていく。
朝ドラ風に彼女が成長していくドラマかと思いきや、芳根京子演ずる雪丸花子は全く成長しない 笑
彼女の立ち位置はインフルエンサーみたいなもので、周囲に影響を及ぼし組織を人を少しずつ変えていくというもの。
自分や組織が変わったことで「ありがとう、雪丸!」とは一切ならない。
あくまで雪丸花子は徹底的にズレていて、ドジっ子で、ダメなキャラなのだ。
しかし、その一直線の性格と正直さで、周囲の空気を変えていく。
その過程が見ものであり、TV局というたくさんの癖のある人物が働き、様々な事件が起きるという状況を、破綻せずテンポよく見せてくれる。
監督は藤村Dがやっているが、総監督があの本広克行ということを知って、
ああ、だからあのカオスの状況を破綻なく描き切ったのか、と納得。
(「踊る大捜査線」を思い出した。。。)
昨今TV離れが言われているが、このドラマは熱い情熱をもって現場で働くTVマンたちを描いている。その熱量は半端ない。
地方だろうがキー局だろうが、現場で一つ一つの持ち場を守って仕事をしているプロたちがいるというのを肌で感じることのできる良質のドラマだった。
見せ場はやはり5話の大泉洋と芳根京子が対峙するシーンだろう。
また、途中にもあるシーンで山根が大泉演じる蒲原にアポの確認をするシーンのセリフは、「水曜どうでしょう」ファンならくすっとくる。
最後にどうでもいい話だが、ドラマの1シーンで芳根京子が「●●と●●、どっち!?」と問うシーンがあるが、このドラマの2年後、「真犯人フラグ」で渋川清彦演じる阿久津刑事に、二択クイズをされるとは想像しなかっただろう、、、、笑
ショートの芳根京子もいいね。
でも、雪丸花子のようなとんでもないおバカ新人がいたら、普通はとっくに干されていると思う、、、笑