菅田将暉と有村架純というキャスティングだけで、見る価値がある映画。
監督は「いつ恋」の脚本を書いた土井監督。
脚本は坂元裕二。強力なタッグだ。
色々な解釈ができる映画は、それ自体小説のようで秀作と言えよう。
だから、ネットでも様々な感想が書かれている。
そのどれもが、その人の価値観、恋愛観の象徴なのだろう。
オープニングからエンディングまで、二人の何気ない会話や、何気ない日常が描かれている。そのどれもが初々しくさえ思えるのは、年取ったせいかなあ。
舞台に「明大前」や「飛田給」など京王線の駅が出てくるので、学生時代を懐かしく思い出したりして観ることができた。
冒頭のシーンであの押井守が本人出演で出ていたのは驚いたが、役者さんもいい役者さんでそろえている。オダギリジョーなんかは贅沢な使い方だし、清原果那なんかは今後「あの映画にもちょい役で出てたんだ」とか言われるようになるのだろうか。
脇役出演の古川琴音は「前科者」でも有村架純と共演していた。結構二人は同じ作品に出ている。
実力派のいい女優さんで、以前書いた土村芳みたいな今後何度でも見たい女優さんだ。
顔が同じく実力派の趣里とそっくりなので、よく間違えてしまうが、、、、笑
タイトルをどう解釈するかも面白い。
MATTは2人の5年間の生活の中で様々な楽しい思い出が花だとしたら、一つ一つの花がたくさん集まって花束になり、二人それぞれ花束という楽しく美しい思い出を胸に、気持ちよく新しい人生を歩き始めた、、、、という風に解釈した。
二人の別れがそれぞれの成長となってほしい、という思いが詰まったタイトルだと思いたい。
それにしてもこの演技達者な二人を主役に置いた時点で、どんな作品でも作れる、、、、という感じがするが、そのチャンスをスポイルせずに素晴らしい作品に仕上げたのは監督、脚本の力なんだろうな。
最後に、グーグルマップ大好きのMATTにとって、ラストシーンは喝采もの。〇