休み中は時間に任せていろいろ映画を観たけど、最近観た中で面白かったのは、これ。
もう15年前の映画なのね。。。
2006年って前回駐在時じゃないの。。。
MATTの好きな映画に「グランドブダベストホテル」があるが、あれに少しテイストが似ているかなと思った。なんとも独特の色合いの中で、登場人物がジェットコースターのように駆け抜けていく、気がついたら終わっていて、なんか悪夢を見ていたのかも、、、と思わせるような。
この映画は間違いなく「好き」と「嫌い」がきれいに分かれると思われる。
中島哲也が職人肌の映画監督、ということもあるのかもだが、それ以上に松子の生き方をどう思うか、で好き嫌いが分かれるのだろう、と思う。
でもこの映画(というか原作)は、人の人生とは自分の目線と他者の目線との二つの視点があり、両の視点から見ると人生とは違ったものに見えてくる、ということを教えてくれる作品ではないかと感じる。
人の人生はその人だけのものであり、他人が評価してどうこう、というものではない。
松子の人生を意に反してトレースすることになる瑛太演じる甥は、最終的に松子の人生を評価するのではなく、その人生に共感した。
これこそがこの映画の大きなテーマだと思う。
ちょっと原作も読んでみたくなる映画だった。
ところで主演の中谷美紀は本当に美しい。
美しすぎるから、松子のドンくさく直球な生き方とのGAPが映える。
そして今では配役が無理だろう、というほどの豪華な共演陣。
なかなか見ごたえある一品だ。