NETFLIXで配信が始まったのだが、前から観たいと思っていたので早速。。。

 

まず柳楽優弥が出ている時点で、これは観るべき映画である。

彼のことは「アオイホノオ」で初めて知った。

全く情報無しで見たこのドラマ、とにかく彼の演技に引き込まれてついつい観てしまったのだ。

あの安田顕や濱田岳、ムロツヨシがそんなに目立たなかった、、というのが彼のスゴイところ。

柳楽優弥のタケシは、ほんとにタケシにしか見えない。驚きだ。

ロバート・デ・ニーロみたいに、役に入り込んでしまうんだろうか。

そういう稀有な役者かもしれない。

 

映画の冒頭で、魅力的な女優を見つけた。

踊り子さんの役だったが、出てきてすぐに「誰?この存在感ある娘」と思い、キャストを見たら、ああ、この子が門脇麦なのかあ、と納得した。

目がいいよね、この子。とてもきれいな目をしている。

雰囲気もあるし、楽しみな女優さん。ほかの作品も見てみたいと思った。

 

この2人だけでも素晴らしいキャストだが、ベテランも負けていない。

大泉洋と、鈴木保奈美がストーリーを締まったものにしている。

タケシの師匠の深見千三郎は北海道・浜頓別町出身だそうだ(行ったことあるなあ)。

それで同じ北海道出身の大泉洋なのか、とも思ったが、まあそうではないだろう。

大泉洋は、実際より大きく見えるね。

彼の役者としての存在感の現れかなと思う。

 

でも昭和の、ああいう粋でかっこいい人はいなくなったなあ。

タケシは師匠の意思を引き継いで生きているんだろうな。だから生き方がかっこいいんだろうな。

(タケシは「映画だからきれいにまとまっているけど、実際はもっとひどくて大変だった」と言ってたそうだが、、、、笑)

 

そういえば、先日「アウトレイジ」3部作を一気に見たけど、タケシ演じる大友は、とにかく口を開ければ「バカヤロー、コノヤロー」と言う。

あれって、タケシなりの師匠のオマージュだったのね。。。。。笑

 

あと、キヨシ役の土屋伸之がよかったね。

彼のおかげで柳楽優弥のタケシは違和感なく見れた。本当に漫才だった。

 

泣いて笑えるお勧めの映画だと思う。

劇中のくじらやや、フランス座は昭和生まれのMATTにとっては郷愁を誘う風景だ。

なに、年取ったらみんなそうなるって?

うるせえ、バカヤロー、なんだコノヤロー。