2012年の出張時のラウンドは別として、ゴルフ初心者の2006~7年と違い、ある程度ゴルフの酸いも甘いも経験したうえで、アメリカのゴルフ場をラウンドして気づいたことを書き記してみる。

 

それもオハイオの非常に狭いエリアでの感想なのだが、おそらくそれほど的外れではないと思い、気が向くまま書いてみることにした。

 

日本と違い中西部のゴルフ場は平らなところに作られているケースが多い。

フェアウェイはほぼ平らである。多少のうねりがあるところもあるが、大体フラットだ。

なのでフェアウェイにボールを置ければ、たいていの場合いいライから打てる。

もちろん、プロがプレイするコースなどは違うと思うが。

 

フェアウェイが比較的平らで簡単な分、ラフはかなり難易度が高い。

PGAの試合などでもラフに入れるとパワー自慢の外国人選手でもやむなくレイアップ、という場面があるがアマチュアの場合、ほとんどペナルティみたいなものだ。

更に、ボールを見失ってしまうという悲劇も起こりうる。

とにかくラフが深く、洋芝なので芝が強いのでボールがすっぽり入ってしまったら、真上から見ないと見つけられない。

 

グリーンに近づくとさらに日本との差が見える。

日本のゴルフ場は、よほど名門コースに行かない限りグリーンは重く、遅い。

また井上誠一設計コースのように砲台グリーンはまれで、大体フラットの受けグリーンがほとんど。

しかしアメリカのコースは容赦なく固いグリーンで、いわゆるポテトチップスグリーンというようなアンジュレイションが強めのグリーンがよくある。

また、グリーン自体も奥に向かって傾斜していたり、左に傾斜していたりとまあ、バラエティに富んでいて初めて行くと罠にはまって大たたき、ということもままある。

 

日本の一般的なコースはお客さんのスコアが悪くならないよう、比較的グリーン周りは簡単に作ってあるイメージ。しかしアメリカは違う。

アメリカの一般的なゴルファーはスコアをつけない。

スコアアップを目的に来ているのではなく、楽しみにきている。

だから、難しければ難しいほどチャレンジすることを楽しんでいるように見える。

 

一方日本人はスコアを競う。

なので、スコアが悪化するようなコースはお客さんが寄り付かなくなる恐れがあるので、ゴルフ場もそれほど難しいセッティングにはしない。

 

これが1か月ラウンドしてみて、あらためて感じたアメリカと日本のゴルフコースの違いだ。

初戦はいきなり100叩きだったが、その後の4ラウンドはいろいろ頭を使ってラウンドした結果、日本時代とほぼ同じレベルでラウンドできるようになった。

 

とにかく手前から手前からを心掛け、長いクラブは持たずグリーン周りのアプローチで勝負というゴルフに徹している。

結果、パーがなかなか取れないものの、大たたきも減ってスコアは安定している。

(2ラウンド目以降の4ラウンドはAve90.8)

 

真剣に取り組めば、アメリカでのゴルフ経験は上達につながると思った。

深いラフに入れない正確なティショット、およびアイアンショット。

難しいグリーン周りの多彩なアプローチの経験、習得。

固く速いグリーンにアジャストしたパッティング。

 

何年駐在するかわからないが、アメリカ滞在中にゴルフの腕をしっかり磨きたい。

また、ゴルフそのものも純粋に楽しみたい。