前回初めてのボランティアは8年前のことだった。
東日本大震災の復興支援のボランティアで、2011年の8月に陸前高田に3泊4日で行ってきた。
今回も、会社のボランティア同好会の人の企画に応じる形で参加した。
場所は鹿沼市。この間の台風で浸水被害があった場所だ。
土曜日の朝7:30に会社の駐車場に集合。
同行会のリーダー含めたった10人だが、被災地の人にしてみれば一人でも多い方がよいだろう。
4台の車に分乗して出発。MATTのフィットには60ちょい手前のSさんに、50半ばくらいのNさんが同乗。
1時間ほどのドライブで、鹿沼市は粟野という地区のコミュニティセンターに到着。
9時前だったがすでに多くのボランティアの方が集まっていた。
ボランティアセンターで支援先を教えてもらい、4台の車が連なって出発。
リーダーが地図を見ながら先頭を行き、そのあとをついていくのだが、田舎なもので道がとんとわからない。
迷った挙句に現地に到着し、作業の用意を終えたところでリーダーからまさかの知らせが。
「危険な作業しか残っていないので、この場は撤収します」
たくさんの情報が行き交い、混乱もあるのだろう。
仕方なく、またボランティアセンターに戻って、今度はセンターから至近の家を紹介してもらう。
5人ずつ2つの場所に分かれて作業開始。
MATTたちの家は230坪もある敷地。
思い川のすぐ近くのお家で、家までの砂利を敷いた敷地に泥が流れ込んだためかきだしてほしいという依頼だった。
家主は60代の一人暮らしの女性。
センターから借りてきたスコップを使って5人の男で泥をかき始めるが、思いのほか泥は粘っこく重くてなかなか辛い。
途中でセンターに戻って一輪車を持ってきてもらってからは、多少作業ははかどったものの、かなりの重労働だ。
10時過ぎから作業を始めて2時間弱で結構作業が進んだので、お昼休みにする。
10月の割には日差しが強く、暑いので熱中症に注意しながら進めたが、それでもみんなへばっていた。
お昼は自分でおにぎりと弁当を作っていった。労働の後で外で食べるごはんは本当に美味しい。
食べていると、家主の女性がカレーにゅうめんを作って振る舞ってくれた。
暖かいものを食べられるのはうれしい。その心遣いに感謝だ。
昼食を終えて12時半より作業再開。
家の周りの庭の泥は、更に粘度が高く水分も多くて重い。
疲れ切った体に追い打ちをかけるような重さに負けじと、5人のオッサン(ほんとにオッサンなのよ)は奮闘する。
約2時間の作業でおおかた泥はかき出され庭の端っこにまとめられた。
これらの泥は次のボランティアに土嚢袋に詰め込んでもらうことにする。
そうしないと業者が持って行ってくれないのだ。
余った体力で家の周りの掃除も行い、終わったのが14時過ぎ。
家主の女性からは大変ありがたがられたが、人の役に立ったという気持ちになれると不思議と疲れも吹き飛ぶ。
お昼をご馳走になったお礼を言って、お家を後にした。
女性の家は新しい家だったが、その前に建つ母屋は75年前に建てられたもので、呉服屋、蒲団屋と歴史を重ねてきたらしい。
大事にしていた車も水没してしまったらしい。また今回のような台風で川が氾濫するかもしれない。
そうならないことを心から祈りたい。
その後はセンターに戻って作業に使った道具を洗って返し、帰路に着いた。
センターではおでんや食べ物を振る舞っていて、なかなかサービスよいなと感心した。
(疲れて早く帰りたかったので、食べなかったが、、、)
また1時間かけて会社の駐車場に戻ってきたのが16時半。
一緒に行ったSさん、Nさんと別れて帰宅した。
この日は朝5時半起きだったこともあり、夜の9時には就寝。
翌日朝5時半、ゴルフのため起床するまでぐっすり眠れた。
またボランティアには行きたいと思うが、災害は無い方がよいよね。。。