母の葬式は、岐阜の母の実家の近くで家族葬という形で行った。
宇都宮からは奥さんと義理の母が参列してくれた。
12日は宇都宮に帰るだけだったので、せっかく来てくれた義理の母を観光に連れて行ってあげようと、岐阜城に登ることにした。

あれは10年ほど前だったか。
娘がまだ小さかった頃、母も一緒に家族で登ったことがあった。
夏休み中のその日は雨が酷かった。
山頂はどしゃ降りだったため、岐阜城のある山頂までは登れずに、
リス園を見学してそのまま降りてしまった。
だからMATT自身も岐阜城まで登るのは初めてかもしれない。

そして母も登ったことがあるかどうかはわからないが、頂上から見える岐阜の町を見せてあげたかったので、お骨を持って登った。

9日に岐阜入りした日は天気も悪く、雨も降っていたのだが、
翌日のお通夜の日、11日の葬式の日、そして12日の岐阜城と見事な秋晴れに恵まれた。母がよいお天気にしてくれたのだろうか、などと非科学的なことも考えて見たくなる。実際に岐阜城に登っていた時は最高の秋晴れで、降りてきたらとたんに曇ってしまったのだ。。。。

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後世になって作られた天守閣だが、そこからの見晴は絶景。

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長良川の北、濃尾平野の端っこあたりが、母の実家がある場所だ。

母はここで産まれて、そしてここで最期を迎えた。
子供としてどれだけ親孝行できたろうか、と自問自答の毎日だったけど、金華山に登ってこの素晴らしい景色を見て、自分のふるさとで亡くなった母は、幸せだったのかな。。。と思うことにした。
そしてこの美しい景色を生きてる間に見せてあげられなかった後悔は残るけど、骨であっても一緒に登ることができてよかった、と思う。