帰任前の最後の岐阜へのツーリング。
おそらく、この楽しい道ももう二度と通ることはないだろう。
そう思うと、少し書き留めておきたいと考えた。
以前、ルートの詳細については書いたので、今日はエッセイ風にまとめてみたい。
この道を行き来してはや1年余り。
ただのツーリングの最中にも、色々なことが起きる。


9月8日(土)の朝10:00過ぎ。
福知山の街を出て広域農道を綾部方面へ走る。
府道1号線に乗って快調に飛ばしていくと、大飯の町に出る手前の急なつづれ折りの道の近くに建設中の道路がある。
おそらく、この峠道を迂回できる道なのだろう。
初めて見た一年前に比べると、かなりできあがってきている。

日本の地方にはこういった道路がたくさんあり、建設中の道も多い。
一度予算を取ったら、何が何でも完成させるのが役所だ。
しかし、予算が通ったのは何十年も前、高度経済成長期でそのころは使うだろうと思われた道路も、経済減速期に入った現在では無用の長物になりかねない。
果たしてそういった税金の無駄遣いは、いったいどのくらいあるのだろうか。

この日は天気が悪く、京都を出た時は雨がパラパラと降っていたが、福井に入ると曇り空になった。
アメリカほどではないが、日本の道も長く走ると天候の変化を感じることができる。ふと30年ほど前に見た、初代レガシーのCMを思い出した。
10万km世界速度記録達成、とかいううたい文句が印象的だった。
そのCMでは刻々と変化する天候の中を、レガシーが逞しく走っていく様が描かれており、それまでの日本車になかった堅牢さ、タフネスを感じた。

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本邦初公開(?) きのこの森@大飯
いつもトイレ休憩で停まる。
悪天候のせいか、行きも帰りもほぼ無人。。。。

鯖街道に入り、途中で瓜破の滝に寄って名物の豆腐を購入。
303号線に乗ってしばらく走っていくと、途中いくつかのトンネルを通るが、そのうちの一つが停電か何かで真っ暗だった。
真面目に、真っ暗のトンネルは恐怖である。
何年か前に東名でトンネル内崩落事故があったが、いかほどの恐怖だったろうか。。。

長距離移動はこういったハプニングが多々あるのも楽しい。
ふと、アメリカで頑張っているYさんを思い出した。
先日帰任のお知らせを送って、久しぶりにメールをやり取りした。
10年前にMATTと一緒に仕事をしていたYさんは、今2度目の駐在でアメリカにいる。
聞けば、この間10時間(!)のドライブで取引先に行ってきたという。
益々アメリカンになってタフさが倍増するYさん。
羨ましいと思い、自分もまたアメリカに行きたくなった。

びわ湖の北を通り、長浜に出て木之本から山道に入る。
その手前のガソリンスタンドでの一枚。

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台風20号(21号?)のせいだろうか。
道中もあちこちで、このような風景に遭遇した。
アメリカの竜巻のような威力を持った、今年の台風。
反時計回りの台風の、右半分の地域が被害が大きかったという。
福知山は今回、左半分の方だったので被害が少なくて済んだ。
自然災害は紙一重なのだ。

続く