せっかく宮津まで来たのだから、やはり新鮮な魚が食べたい。
それが今回の旅の第二の目的だったのだ。
駅を出て海の方に歩いていく。
すると漁協の中にある食堂があったのだが、何となく入りにくい雰囲気。
のぼりも多数立っており、客を招き入れる準備はできているが。。。
駅に置いてあった宮津のMAPにはいくつか飲食店が紹介されていたので、
それらが不発だった時の保険に、と一度スルーすることに。
西に向かって歩いていくと、市街地に出た。
しばらく練り歩くが、いわゆる飲食店があまりない。。。
仕方ない、戻るかと思ったらお魚料理の店発見。
覗いてみると、店内はカウンターに中年カップルが二組のみ。
愛想の良いおじいちゃん、おばあちゃんに招き入れられ入ってみる。
座ってすぐに出てきたお品書きを見て迷わず「海鮮丼」を頼む。
1900円なり。
そういえば、先週のラウンドの昼食でも海鮮丼を食べたっけ。
信じられないほど不味かったので、口直しだ。
店内を眺めると夜はお寿司屋さんになるようだ。
ランチでも握りがある。
隣の中年カップルのオジサンは瓶ビールをガンガン飲んでいる。
一瞬飲みたくなったが、昼のアルコールは酔いの回りが早いのでやめておく。
しばらくして出てきた海鮮丼。
タコときゅうりの酢味噌和え、お吸い物がついている。
酢味噌和えをまず食するが、よいころ合いに出来上がっている。
次に海鮮丼。白身魚中心で量は多くはないが、魚は旨い。
しかも特筆すべきは酢飯が最高であったこと。
海鮮丼は魚が新鮮で旨くないといけないのはもちろんだが、
この酢飯がまずいと話にならない。
その点では素晴らしい仕事をしている。大将、旨いよ。
隣に座っていた別の中年カップルの女性が、「こんなに酢飯を上手く作れない」とおっしゃってた。同感である。
お吸い物も上品な味わいで、実に満足な昼食となった。
食べている間に次々と客が入ってきたので、食べ終わったらすぐに席を立ち会計をしてもらい、礼を言って出てきた。

海の近くにあるこのお店だが、なぜ「ぽん太」なのか、
訊くのを忘れてしまった。。。。
2つ目の目的も無事達成して気分よく歩き出すと、先ほどのお店の向かいに雰囲気のある旅館が、、、

見事な松。そして白壁建築。

なんとなく歴史のありそうな佇まい。
こういう旅館に一度は泊まってみたい。
なんかやっていることは、テレ東あたりの旅グルメ番組のようだ。
あてもなくブラブラ歩き、面白そうなものに食いつく。
TVカメラがあるかないかの違いだけ、か。
更に歩くと海の近くに道の駅と、その隣に大きなショッピングセンターがあった。
「MIPPLE」という大型スーパー。
よく見ると「さとうグループ」とあった。
京丹後~京丹波地方を牛耳る「スーパーさとう」のお店だ。
HPには創業351年!
と書いてあり、そんな昔からスーパーやっとるんかい!
と突っ込みたくなるのだが、こういった盛るところも関西企業らしい。
ちなみに351年というのは、呉服店時代から数えているそうな。。。。
更にちなみに、ここの社長はうちの今の会社の前社長の同級生。
前社長に言わせると、「エライ偉くなってしもうてなあ」だって。
まあ、もともと御曹司だったわけだが、、、、笑
MIPPLEに潜入してみる。
1階のスーパーコーナーは、やはりというかお魚が充実している。
「グレ」というあまり聞きなれない魚がこのあたりのイチ推しらしいのだが、
何かわからない。調べてみたら関西のこの地方ではメジナをこう呼ぶらしい。
ヘシコが売っていたが量が多くて買えない。
もう少し少量なら買って帰りたいのだが。
それから、ハタハタの干物がここでも福知山でも当たり前に売っている。
宇都宮でも売ってたらなあ、、、と思う。
1,2階は店舗として運営しているが、3,4階は工事中。
市が市民の利用できる施設としてリニューアル工事をしているらしい。
以前は店舗か何かだったのだろうか。
ここ宮津市も人口は減少の一途をたどり、現在2万人を切っている。
この施設も駐車場はいっぱいだったが、宮津市だけでなく近郊の市町村からも人を呼び込んでいるのかもしれない。
5階のレストランフロアにあがると展望テラスが。
しかし人がいない。。。。

あ、ここから観光船に乗って天橋立まで行けるのね。
そうか。。。。向かって左手が天橋立か。
一度行ったこともあるので、全然気にしてなかったから写真も撮り忘れ。。。笑

なんていうか、のどかでよいのだが、、、
それにしても今の日本、どこもそうだが若い人が少ない。
地方に行くと本当に痛感する。
店内に戻りあるレストランを通りかかると、MATTの好物のパフェがたくさん並んでいるではないか。。。

一日一個のキングパフェ、4167円。しかも税抜き、、、
パフェ、食べたかったが店も混んでおり、時間もないので泣く泣く退散。
MIPPLE探索を終え、市内に向かう。