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05年7月、夏のシャットダウンはワイオミング州、にあるイエローストーン国立公園へ。
(実際はアイダホ、モンタナ州にもまたがっている)
 
MATT一家の間で5年のアメリカ生活のでの旅行の中で、もっとも印象に残ったのがここだった。
 
アメリカを象徴するかのような大自然。
手つかずの大自然は本当の意味でも「手つかず」なのだということを、国立公園に入るなり教えられた。
 
朽ち果てた森林が何キロも続いている。いったいこれは何?害虫被害か?
ガイドブックによると1988年に大規模な山火事が起こったが、消火活動は最低限の延焼を食い止める以外、一切なされなかったというのだ。
そのため、これだけの規模の火事の爪痕が約20年経ったこのころでも見られたのだ。
 
これは、自然というのは時に大規模な火災などで生態系がリセットされたり、再生されたりするため、
そこに人の手を加えるのは間違い、という自然観に基づく処置だったのだ。
当時としても画期的な対処だったらしい。
 
いきなりそんなスケールの大きなものを見せられたMATT一家。
しかし、その後の公園内のスケールの大きさと野生動物の数、そしてそれらが目の前すぐに見ることができる
環境にただただ感動するばかりであった。
 
アメリカンバッファロー、ムース、鹿、リス、クマ、ペリカン・・・
数々の間欠泉、湖、山山・・・・・
 
そういえば、到着したらいきなりロッジが停電。
レストランに行ってみたら、強風で電線が切れたらしく全く電気が通らないとのこと。
幸い夏だったのでよかったけど。。。
結局レストランでもファーストフードしか出ず、夜になったら何もできない(真っ暗)なので8時には就寝。
 
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写真はアメリカンバッファローが車の近くを横切って行く風景。
ここでは人間がお客さんなのである。
彼らの生活の邪魔をしてはならない。
ちなみに現在北米大陸にいるアメリカンバッファローは牛との交配種で、純粋なバッファローは絶滅してしまったらしい。それにしてもでかい。性格はおとなしいらしい。
 
公園内には数々の間欠泉があるのだが、ここが火山帯であることを知らされる。
後で知ったことだが、イエローストーンの地下にある火山(マグマだまり)が爆発すると、世界中の気候に影響を及ぼすほどの規模になるらしい。
もちろんアメリカ合衆国自体も壊滅的打撃を受けることまちがいなし。
東日本大震災の何十倍もの大きな災害になるという。おそろしい・・・
 
行く先々での人との出会いもまた楽しい。
 
ある名所では家族で写真を撮ろうとしていたら、高校生の集団がワイワイ騒いでまったく記念写真が撮れない。
どこの国も若い連中はおんなじだな・・・と諦めていたら、その中の一人の子がMATT一家が待っているのに
気づいて騒いでいる男の子に注意。注意された子はバツが悪そうにそそくさと退散していた。
アメリカ人のティーンエイジャーにもいろいろいて、素直な子が多いのも好感が持てる。
 
あるレストランでカウンターに座ってハンバーガーを食べてると、隣の老人が話しかけてきた。
だいたいこのくらいの年のお爺さんで話しかけてくる人は、ベテラン(退役軍人のこと)で進駐軍時代に
日本にいたことがある人だ。
そして、判で押したようにみんな日本はよかったという。
日本のいいところを知っているアメリカ人がいると、ほっとする。
 
あと、行く先々で出会う中国人の集団。
これには参った。
昔、日本人が農協の旗持ってカメラ下げてJALのカバン下げて集団で旅行したときもこうだったのだろうか。
とにかく騒がしいし、すごい人数。
勝手に人の席を横取りするわ、横入りするわ・・・
アメリカ人に同じ中国人と思われるのがいやで、いつも彼らが来るとMATT一家は逃げていたっけ・・・・
 
イエローストーンへはオハイオからは確かデルタ航空でジャクソン空港に直行便があったと記憶している。
そのジャクソン空港(すごい田舎の空港だが・・・)でのこと。
 
キャプテンが機内アナウンスで機の左を見ろという。
見てみるとエアフォースワンが停まっているではないか。
ほほーと思っていたら、もっと珍しいものだった。
キャプテン曰く、あれは「エアフォース2」だという。
すなわち、チェイニー副大統領(当時)の機体だということ。
このとき「エアフォース2」もあるんだ・・・と感心したっけ。
 
アメリカには国立公園がたくさんあるが、特に西部の国立公園は本当にそこにいるだけで楽しめる。
まだまだ行きたい所はいっぱいあったので、残念。