私は中学校のころ、クラスメートの前ではできるだけ、勉強をしていないような素ぶりを見せていました。
「よく勉強するやつだ」とか「ガリ勉だ」と思われるのがなんとなくイヤでした。
勉強しているわりには成績が良くないと思われるのもカッコ悪いと思っていました。
それよりは、それほど勉強していないのにそのわりにはいい成績だね、と言われる方がカッコいいと思っていました。
今でも中学生くらいの年代ならば、そんな考えを持っている人も多いのではないでしょうか。
しかし大人になってから、その考えは全く間違えていたことに気が付きました。
マラソンの小出監督の言葉に
「えこひいきは当たり前」
という言葉があります。
「どんな職場でも、社会人というのは自分のことを見てもらえるように努力するもの。
努力する姿を見せなければ見てはもらえない。
こっちが指導したいなと思うような選手になりなさい。
鐘だって打って響かなければもうならしたくなくなってしまう。
打ったら響く、そういう人にならなくてはいけない。」
これは社会人だけでなく、学校のような教育現場でも同じです。
どの先生も最初から生徒のえこひいきをしようなどの考えはなく、すべての生徒は平等に指導したいと考えているはずです。
しかし多くの生徒の中には、とても努力して頑張る姿勢を見せてくれる生徒がいる一方で、いつもやる気のない姿勢しか見せない生徒もいます。
そうなれば、当然先生は、頑張る生徒の方を熱心に指導したくなります。
それが普通の人間の心情です。
勉強でもスポーツでも仕事でもその他でも同じです。
懸命に頑張る姿を見せる人には、まわりの人たちが必ず応援してくれるしサポートもしてくれます。
こんなに頑張れる人間ならば、今は結果が出なくても将来が楽しみだ、と期待もしてくれます。
「ガリ勉」くんは恥ずかしい姿ではなく、とても魅力のあるすてきな姿です。
生徒のみなさんは「ガリ勉」くんになることを目指しましょう。