
「十頁だけ読んでごらんなさい。
十頁たって飽いたらこの本を
捨てて下さって宜しい」
ーーーーーーーーーー遠藤周作
約1ヶ月ほど前、
神保町の古本屋の軒先で出会った一冊。
いわゆる雨ざらしの3冊100円コーナーの本だった。
たった33円で1冊買える、なんて安すぎる値段なんだろう。
なのに、圧倒的に面白い本ばかり。
新書も勿論買うのだけど、
それにしたって1000~2000円程で買えるのだから
本ってのは相変わらず安いなあと思う。
読書に快楽を覚えた人は、
貧乏でも十分に創造的に生きれるんじゃないか?
なんて個人的にはよく思う。
読書は、娯楽の中でもとくにお金が掛からないけれど、
「軒先の安価本」から、あえて選ぶ事で、
安いだけで無く、珍しい一冊に出会えるところも個人的には好き。
大体どれ読んでも面白いしね。
そんな軒先で出会った数多い作品の中でも、
最近印象的だったのが
「十頁だけ読んでごらんなさい」だった。
これは、すごく良かった。
「誰かに想いを伝える上で大切な事って、
ああでも無いし、こういう事でも無いんです。
要するに、こういう事ですよね。」
と、遠藤さんなりの文章を書くとは何か、を丁寧に教えてくれる。
読み終わった途端に、
無性に誰かに手紙を書きたくなる一冊だった。
これは一度読めば一生使える知識になると思う。
文章テクニックとか、そんな小手先の話は無くて、
もっともっと根本にある大切な事を教えてくれる。
一生モノの知識を33円で買えてしまうのだから、
やっぱり本は素晴らしいなあと思うばかり。
本は著者との対話だし、
そこには自分の知らない世界が沢山待っている。
未知の世界に触れる事ができる。
読前と、読後では自分の中に明らかな変化が起こる。
これも読書特有の快楽なのでは無いか?
学ぶって、やっぱり面白い。
また定期的に読み返そうと思う一冊でした。
