本日(8月21日)、TBS朝の情報番組「あさチャン」の特集「“昔ながらの野菜”が人気」で私どもの深谷もやしも紹介されました。

 

昔ながらの野菜…もやしで言えば弊社の深谷もやしの様にブラックマッペ細もやしはまさに昔ながらでありましょう。

購入してくださったお客様が「ほんとうのもやしの味ってどんなものかと思って買ってみた」とおっしゃってました。これはここの売り場に貼りだしているポップ

を見てくださったのでしょう。このポップは私どものもやしを愛してくれる越生の豆腐屋さんに描いてもらったものです。

 

この深谷もやし、かつては

 

「こんなのもやしじゃない」

 

と言われていたこともあったのです。

 

他にも懐かしいファーストトマトや在来野菜を育てている菜園、宅配も紹介されていました。

 

ちょっと前まで(10年くらい前)、いわゆる専門家が糖度計をもって野菜の糖度を測り、

 

「すごいっ。この野菜、糖度がこんなに!」

 

と、テレビカメラの前ではしゃいで野菜の価値=高い糖度、みたいな伝え方をしたのが嘘のようです。

 

そう思うとずいぶん生活者の嗜好も変わってきたものです。人の好みとはかように流動的であり、特に食に関しては極端なことも起きます。

 

他の野菜と違ってもやしの豆(原料)は品種改良はしていないと思います。50年前も今と変わらない中国産緑豆であり、ビルマ(現ミャンマー国)産ブラックマッペです。豆は変わっていませんが、変わったのは人の部分、つまり売る手の意識、価格も含めた生活者の意識、そしてそれに流れを受けて栽培技術が変わり、生産者がより得をするようなもやしに、、、つまり現在の「緑豆太もやし」が生まれ、市場を席巻したのです。

 

もっとも結果的にはすべてが同じもやしになって価格競争が激化、まったく生産者の得にならないもやしになってしまいましたが…。

 

この番組では昔ながらの野菜を特集してくれましたが、だからと言って私は全部昔ながらに戻ることはないと思っています。非現実的であるし、それはそれで困る人も出てくるでしょう。

 

大事なのはいろんな食の選択肢が認められ混在している社会ではないでしょうか。その構築に向けてみんなが動き出すべきではないでしょうか。