「闘うもやし」を読んだ横浜市在住 M Fさん(33)からのメッセージです。

かつては熊谷市仕事をしておられて大変お世話になった方です。

お友達というよりも仕事を通した共感者という意味で、あえてこちらで紹介します。

 

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 人間こうして信念を貫き、闘えるのだということを いつも私に教えてくれる人、 飯塚さんの著書「闘うもやし」を読んだ。

 

 飯塚さんは不屈のもやし農家で、 熊谷支局勤務時にとてもお世話になった。 深谷・熊谷のおいしくて志ある飲食店にあちこち 連れて行っていただきながら、 消費者不在の大手スーパー、強いられた理不尽な力関係、 食と経済に関する社会のありかたについて、 そして何より正しい食について、 ずいぶん学ばせていただき、 笑い飛ばしながらの苦労話もいろいろ伺ってはいたけれど、 本を読むと改めて、その苦闘ぶりに驚く。 世の中には理不尽なことがあふれている。 

 

 その中で、どっち向いて仕事するか。 現実と、信念と、生活と、志と。 会社と家族とを背負っている飯塚さんの重圧は 想像しきれないけれど、 それでも諦めず、闘い続ける姿に胸打たれ、 良い仕事をしなくては、と思わされる。 創業者であるお父様の話も強烈で、 二代にわたる物語としても興味深かった。 そしてところどころに登場する、奥様の肝の据わった言動が 素晴らしく、やっぱり奥様あっての飯塚さんだと 思いました。

 

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 この方がおられたのは、5年前。情報を伝える仕事に従事されていて、互いの仕事についてよく語りあいました。当時私はこの方にえらそうに言ったことがあります。

 

「(あなたの仕事は)悪事を暴くのも大事だけれど、良いことを広げるのも大切なことじゃないか」

 

 私は伝えるもやし屋として8年間活動しています。何が良いか悪いかはそれぞれの価値観に基づくもの。緑豆太もやしだってある一面から見れば正しいものだと思います。ただ私は50年以上一緒に暮らしているもやしをみて「もやしが本来持っている強い生命力は正しい」と信じて、そのように仕事をしてきました。ならばありとあらゆる手段を講じてその正しさを広げんとするのは当然なことだと思うのです。