私が秩父への早朝配達からもどるのが、午前10時前です。その時間は妻も配達に出ているので朝食はいつも一人、家にあるものをいただいてます。

 そして今日、冷めた味噌汁の具は油揚げだけ。これではちょっと寂しいのでムロ(もやしの栽培室)へいって、生育中のブラックマッペもやしをひとつかみしてきました。生産者はこれができるのがいいですね(笑)。

 味噌汁に中火で温め、いい感じで、もう少しで沸騰するくらいになってきたら、もやしを投入して20秒ほど加熱して出来上がりです。



 一口啜ってみて、あらためて「もやしとはなんて強く激しい野菜」なんだと再認識しました。この僅か20秒間の参加で味噌汁の風味そのものが一気に変わってしまいましたから。サッカーで言えばロスタイムに入って投入されたサブの選手がいきなり点を決めてしまう、そんな感じでしょうか(笑)。
 そしてシャキシャキを越える、弾力の非情に強い、顎が疲れるくらいの食感。噛みしめるたびにもやしの旨味と味噌の旨味が染み出てくるようです。

 もしかしたら「もやしの味噌汁」はもやしの旨さを最大限に味わえる最も簡単で身近な料理かもしれません。もっともそれだけもやしの味の違いが如実に現れてしまう、もやし屋にとっても緊張の料理なのかもしれません。