本日の夕方のことです。一本の電話が会社にはいりました。
県内の高校生からでした。
「研究で大豆もやしをつくっています、埼玉県の在来種で作ってみたいので何種類かお分けいただけますか」
ということでした。
私も興味が湧いたので聞いてみました。
「もやしはもう作ってみたのですか?」
「はい。緑豆と北海道の大豆で。緑豆は売っているもののように太くならないんです」と答えたので、
「緑豆は、普通に育てたら“絶対に”太くはならないんだよ。あれはエチレンという物質を混ぜた特殊な栽培室で作るんだ。もし太くしたいのなら近くにリンゴでも置いてみてごらん。もしかしたら太くなるかもしれないね」
「そうなんですか~」
と、納得した様子です。さらにいくつかのもやしのことを話します。
「もやしは絶対に乾かしちゃだめだよ。基本、暗いところだけれど、水をあげるくらいの時間なら明るいところでも大丈夫。在来大豆はね、もやしに適しているのとそうでないのがあるんだ。いろいろ試してみるといいよ」
…そう話して、最終的に3種類の在来大豆と栽培のポイントを送ることになりました。そして清々しい気持ちのまま電話を切りました。
彼女たちのもやしを学ぼうとする気持ちに対して、儲かる儲からないの話とは別に、きちんと伝えるのはもやし屋の義務だと思います。
現在大きく流通している食のほとんどは「情報不足の食」であると感じています。そのために表示があるじゃないか、と思われるかもしれませんが、小さな紙に書き込まれた添加物含む原材料名の羅列は、実は情報のほんの一部、それも上辺の一部でしかありません。
今日、高校生と話したほんの少しの時間のなかで、原材料表示ではとても書ききれない多くのもやしの情報を私は伝えたはずです。
県内の高校生からでした。
「研究で大豆もやしをつくっています、埼玉県の在来種で作ってみたいので何種類かお分けいただけますか」
ということでした。
私も興味が湧いたので聞いてみました。
「もやしはもう作ってみたのですか?」
「はい。緑豆と北海道の大豆で。緑豆は売っているもののように太くならないんです」と答えたので、
「緑豆は、普通に育てたら“絶対に”太くはならないんだよ。あれはエチレンという物質を混ぜた特殊な栽培室で作るんだ。もし太くしたいのなら近くにリンゴでも置いてみてごらん。もしかしたら太くなるかもしれないね」
「そうなんですか~」
と、納得した様子です。さらにいくつかのもやしのことを話します。
「もやしは絶対に乾かしちゃだめだよ。基本、暗いところだけれど、水をあげるくらいの時間なら明るいところでも大丈夫。在来大豆はね、もやしに適しているのとそうでないのがあるんだ。いろいろ試してみるといいよ」
…そう話して、最終的に3種類の在来大豆と栽培のポイントを送ることになりました。そして清々しい気持ちのまま電話を切りました。
彼女たちのもやしを学ぼうとする気持ちに対して、儲かる儲からないの話とは別に、きちんと伝えるのはもやし屋の義務だと思います。
現在大きく流通している食のほとんどは「情報不足の食」であると感じています。そのために表示があるじゃないか、と思われるかもしれませんが、小さな紙に書き込まれた添加物含む原材料名の羅列は、実は情報のほんの一部、それも上辺の一部でしかありません。
今日、高校生と話したほんの少しの時間のなかで、原材料表示ではとても書ききれない多くのもやしの情報を私は伝えたはずです。