本日付(11月9日)の朝日新聞朝刊埼玉版で、私も所属する深谷市産学官連携プロジェクト『ゆめ☆たまご』が企画、開発した“次世代に繋ぐ、あるべき子供膳”


【お子たまランチ】
まぼろしの「もやし」求めて・・・ まぼろしの「もやし」求めて・・・


が掲載されました。【お子たまランチ】の想いを汲み取った馬場記者による素晴らしい記事。そのままこちらでも紹介します。


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渋沢栄一の理念 お子様ランチに


深谷、11日からフェス

 

 日本の資本主義の父と称される深谷市出身の実業家・渋沢栄一没後80年記念行事「栄一フェス」が11~13日、市中心部で開かれる。13日は市の産学官連携プロジェクト「ゆめ☆たまご」が手作りの「お子たまランチ」を販売。渋沢が唱えた倫理と利益の両立「道徳経済合一説」を、食で具現化したいという。

 

 「お子たまランチ」は、地域の生産者や飲食店主らが参加して地元の食材を使い、人工的な味付けをせず、体に良いとされる漬けものやみそなどの発酵食品を取り入れた。


 「おからハンバーグ発芽大豆みそ漬けソース」「ポテトサラダごまゴボウ風味」「深谷ネギのネギの葉コロッケ」などが少量ずつ並ぶ。高まる食料廃棄率への問題提起として、捨てられがちなニンジンの皮やモヤシの根を生かした「くず野菜のキンピラ」も盛り込んだ。


 総指揮を取る和食店「やまだ家」の板長・山田正美さん(39)は、1歳の長女の父親でもある。「将来、娘に食べさせたいと思えるお子様ランチができた。大人にもぜひ召し上がっていただきたい」と言う。


 1皿800円で、80食限定。メンバーからは「値段が高い」との意見も出たが、「質の高さを知ってもらうのが目的。安売りはできない」とまとまった。販売は13日午前10時から、同市深谷町の「旧七ツ梅酒造跡」で。問い合わせは市商工振興課(048・574・6650)へ。


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…価格設定については、馬場記者も取材で同席した7日の最終会議で激論が交わされました。食材提供者の立場、飲食店の立場、一般消費者の視点…それぞれの意見が交錯しました。出来合いのものは使わない、新鮮で信頼できる地元の食材だけを使いすべて手作りの本物…そのようなお子さまランチがどこに存在するでしょうか。…それでも800円は一般的には高いかもしれない、売れ残ったらどうしよう…500円でも出せるかもしれない、それならたくさんの人に食べてもらえる…でも、それには食材提供者・料理人にも過度な負担がかかる…そこから捻出された500円は価値あるものなのか…?それは正しいことなのか…?


「…もうそういう負担を強いる安売りはやめよう。あくまでも【適正価格】を打ち出し、【お子たまランチ】がそれに見合う価値であることをお客様に納得をしてもらおう」


…最後はそんな感じで意見がまとまりました。冒険ではありますが、いわゆる痛みを伴う低価格至上主義に対し【お子たまランチ】は歯止めをかけます


「良いものは遺し、悪いものは今の世代で止める」


…次世代に繋ぐとはそういうことではないかと思います。


 渋沢栄一翁の理念の具現化を目指す『ゆめ☆たまご』が、その想いをたっぷり詰め込んだ


【お子たまランチ】


は13日午前10時から販売です。予約も承ります※のでどうぞみなさま味わってみてください。


※【お子たまランチ予約】:「やまだ家」(048・572・1420)

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