はおそらく人間にとってもっとも古くから愛されてきた食材でしょう。
そして埼玉県には市場に出ることなくても生産者が自家食用として栽培され続けた、まさに生産者が認めた正しき豆たちがあります。
それが埼玉県内各地の農家に根付いた埼玉県産在来大豆28品種です

 昨年の4月、深谷のもやし生産者である私が始めてこの在来大豆をもやしにして食した時の衝撃は今でも忘れません。なぜ農家がこの豆を長年作り、食べ続けてきたかがなんとなくですがわかりました。在来大豆の力にせきたてられたかのように、もやし屋として「これは普及させなくてはならない食材だ」と心に誓いました。「沢山売ってやろう」ではありません。存在を広く知らせ一般に染み付かせよう、すなわち「普及」です。


そのときの気持ちがこのたびの埼玉の豆カフェ&バーを開催に至りました。その目的はあくまでも“正しき食”埼玉県産在来大豆普及に向けての魅力の発信です。


 今回ビュッフェスタイルを取り入れたのは、今年の6月に私が訪れた三重県多気町にある志高き豆料理専門レストラン、『せいわの里 まめや 』に感銘を受け、そのスタイルを埼玉が誇る埼玉県産在来大豆で実践したかったからです。ですからこの埼玉の豆カフェ&バーはただ料理を並べるだけのイベントではありません。多気町の『まめや』に敬意を表し、その理念を習い、在来大豆=地元の食としての正しさを発信します。


 まず料理は会場であるcafe-NINOKURAで用意するにとどまらず、様々な人の力を借りた豆料理を並べます。
は多くの人にとって近しい食材だからです。さらに県内在住外国人のお力を借り、在来大豆を使ったメキシコ、ペルー、マレーシア料理といった国際色豊かな豆料理がcafe-NINOKURAに並び、在来大豆の大きな広がり伝えます。またすべての料理のレシピを公開することで、来店された方がさらにご家庭で、また知人・友人に在来大豆の魅力を伝えてくれるのを期待します。


正しき食に区切りはありません。


正しき食は閉ざしてはなりません。


正しき食はつくる人、食べる人、行政、そして他国の食文化・・・・すべてを繋いで広がるべきと考えています。


 埼玉県に根付きし正しき食、『埼玉県産在来大豆の世界』を是非とも実感していただけると幸いです。


飯塚雅俊(有)飯塚商店代表取締役


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埼玉県産在来大豆普及イベント『埼玉の豆カフェ&バー』


開催日:10月22日、23日 

開催時間:午前11時より午後9時まで。但し料理次第で変更になります。

会場:cafe-NINOKURA 埼玉県本庄市千代田4-2-4

参加費:大人1000円 小学生700円 未就学児無料 


※料理の量に限りがございます。料理によっては早々の品切れも予想されますのでご了承のほどお願い申し上げます。