来る30日(土)、31日(日)と埼玉県川口市のショッピングモール、
【ララガーデン川口 】のイベント広場において地産マルシェ主催、
【群馬・埼玉こだわり物産展】というイベントが開催されます。
その初日の30日には
『熊谷の五家寶屋・西倉製菓 』
と
『深谷のもやし屋・飯塚商店 』
がこのイベントに参加・出店をします。
五家寶屋、西倉製菓では例のごとく西倉康弘職人による
『手造り五家寶の実演と販売』。
“熊谷銘菓”と言われてもいわゆる大量生産・廉価販売のそれではありません。いまや知る人も少ない五家寶職人が手で練り上げるまるで生菓子のような
『本来の、ほんとうの五家寶』
です。一口味わえば手造り五家寶の割高感は霧散されるはずです。西倉職人の川口での実演は初めてです。イベントに訪れた多くの川口市民がその鮮烈な味に衝撃をうけることでしょう。
次にもやし屋、飯塚商店では
☆夏休みの自由研究に最適な教材となり、もやしを知り、ほんとうの味が楽しめる
『“ありのままの”もやし栽培キット』。このキットでの成長段階と、完成状態をそのままディスプレイとして展示します。
☆50年前とまったく変わらぬ栽培法で育て、機械を使わぬ手収穫、手洗浄で製品にしたもやしの味がもっとも強く感じられる『深谷もやし』。今まで数多くのイベントで食べたお客様が『これがもやしなのか!?』と驚きの声を上げています。まあ・・・それだけ味にインパクトの無いもやしが蔓延っているわけですが・・・。今回は冷たいもやしスープ、冷もやしの生姜漬のせ、冷もやしのワンカイイナソースあえ、といったオリジナルもやし料理が試食できます。
☆さらに西倉手造り五家寶の黄粉と同じ原料である埼玉県産在来大豆『妻沼茶豆』を発芽させた(もやしにさせた)『妻沼茶豆発芽大豆』。今年の分はもう僅かしかない、貴重な妻沼茶豆。それを塩茹でにしたものを試食していただきます。
・・・と、いった深谷のもやし屋ならではのこだわりもやし・もやし関連商品で川口のイベントに臨みます。
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・・・・・・もうこうして五家寶職人西倉氏ともやし屋である私がお客様の前に立って実演、試食販売を行うのは何度目になるでしょうか・・・・。五家寶ともやしがここまで繋がるとは当時は思いもよりませんでした。
西倉氏とは8年前、互いの長女が同じ保育園だったことで知り合い、以来良き友人であり、同じ食の提供者というライバル同士として交流を続けています。仕事で繋がるきっかけは、西倉氏が今までの大量生産五家寶を問屋に納める事で生計を立てることに疑問を感じ、五家寶屋の原点に帰り、再び手造り五家寶店頭実演の道を歩みだし五家寶を伝える活動を始めたことからです。
彼が手造り五家寶に力をいれた要因は、今でも酒の席で西倉氏に言われますが、
『五家寶は不味い』
と私が彼に言い放った一言だったようです(笑)。実際これまで時々茶菓子として出される五家寶になんの魅力も感じませんでした。薬品漬ないかにも、なうそ臭い風味。硬くざらざらと不快な食感、さらに悪いことにはその程度の味のくせに『熊谷の伝統銘菓』という看板に胡坐をかいている、そんな印象を強く抱いていました。
その偏見は職人が作るつくりたて五家寶を一口食べて一変しました・・・・。
『五家寶とはこれほど美味くて正しい菓子だったのか』
・・・・と。日持ちだの、コストだのはどうでもよいことです。これだけ価値ある食品を世に知らせないのは社会的損失だと感じ、私は態度を180度転換させ手造り五家寶推進活動を西倉氏に強く訴えました・・・・。3年ほど前になるでしょうか。
今では西倉氏はどこでも五家寶を作ります。既存店舗に限らず、飲食店内でも、学校の教室でも。場所を問わず彼の作る五家寶は感動を与えています。
(居酒屋店内で五家寶を作る西倉氏)
人々に伝えながら五家寶を練る彼の行動から
『食のあるべき姿』
が垣間見えます。
そして昨年私が埼玉県産在来大豆をもやしの原料と使ったことで、西倉氏が同じ在来大豆『妻沼茶豆』の黄粉を五家寶に使ったことで、
『五家寶屋ともやし屋は完全に繋がった』
のです。
私たちが展開する川口のイベントに是非ともお越しください。私たちは目先の儲けで動いているわけではありません。その先にあるもっと大事なものを常に心に抱いています。
私たちが行動で示す“大事なもの”とは何か。五家寶をもやしを見て聴いて食べながら感じ取っていただければ幸いです。