好調！？『深谷もやし』

『深谷もやし』がよく売れています。
 
『深谷もやし』とは、飯塚商店創業者、飯塚英夫が50年前に深谷の地で初めてもやし産業を興した時と、まったく変わらぬ製法で作られたもやしです。・・・といってもたいしたことではなく、つまり当時はもやしを洗う機械も包装機もなく、もやしは大きな水槽に入れてから手でかき回して洗って、それをざるにあけて水を切って、そして手作業で袋詰めをした・・・・それを再現したものです。豆も当時と変わらないミャンマー産ブラックマッペ。エチレンを極力控えたもやしの育成法もまったく変わってません。いや、50年前はエチレンをほとんど使ってなかったでしょうから、まだ完全な再現とはいきませんが。ともかくこの製法だともやしがほとんど傷つくことなく、風味が損なわれません。日持ちも他の機会洗いのものよりします。飯塚商店ではＨＰ上で『手洗いもやし』として紹介していましたが、その５００ｇ入りを店売り用に商品名を

『深谷もやし』

として売ってみることにしました。

売り場は先月深谷市内でオープンした産直店、

『とんとん市場』

です。“他とは違うものを並べたい”というお店側の要望に応えて、ここでは現在一袋100円の『深谷もやし』と同じく100円の『埼玉県産発芽大豆』しか置いていません。いわゆる２００ｇ２０～30円の廉価版もやしは、ここにはないのです。もやしを並べるお店としても冒険でしょう。

５００ｇ100円、１００ｇあたり20円というのはもやしの価格としたらやや割高です。深谷市内のスーパーでは２００ｇ入りで29円が主流ですから。そんな中、単価100円のもやしがどれだけ受け入れられるのか興味津々でした。

結果を先に申し上げれば、とんとん市場開店から4週間すぎましたが、一日に１２～20個納品する深谷もやしが

ほとんど毎日売り切れる
のです。

100円のもやしが予想以上に受け入れられている気がします。理由はいくつか考えられますが、まだはっきりとわかりません。ただ・・・

『そんな値段じゃ売れやしない。もっと下げてほしい』

『もやしは安くしなきゃダメだよ』

・・・・今まで何度となく量販店青果バイヤーから聞かされてきた台詞がなにか虚しくよみがえってきます・・・・