播種(はしゅ)とはいわゆる種まきのことです。恥ずかしながら私は県産在来大豆に関わって初めてこの言葉を知りました。


 やはり今までブラックマッペ(ミャンマー産)、緑豆(中国産)といった外国産の豆(種子)を扱ってきたもやし屋ですので、播種にはあまり気を使うことはありませんでした。播種後の豆の生育状況や、収量ばかりに気をとられていた・・・つまり新豆の価格がどうなるかばかりを気にしていました。残念ながら、もやし屋とその原料が生まれる畑、原料を生産する農家とは離れていたわけです。


 そして今年になって私は埼玉県産在来大豆でもやしを作り始めました・・・となるとそれら原料の在来大豆はすべて県内の畑になります。・・・それも深谷市から近い県北でもやしの原料の播種が行われるとなると俄然興味がわいてきます。原料・・種子から関わることができるのですから。


日本の農家・野菜生産者で


『自ら育てる野菜・果物の種子から関わっている方がどれほどおられるでしょうか』


・・・・・私はおそらく少数派であろう、種子から関われる野菜生産者になるわけです。



 今年の4月、県産大豆もやしが完成してまもなくの頃、私は埼玉県農林公社、加須農林振興センター、大里農林振興センターの各担当の方にお願いをしました。


『種まき(当時は播種と言う言葉を知りませんでした)の日が決まったら教えてほしい。』


と。


そして大里農林振興センター様から連絡があり、


『22日に播種(主に“借金なし”)をすることが決定』


となりました。


 私はその日は予定を空けてそのほ場「畑」に行きます。


『埼玉県が大きな期待を寄せる県産在来大豆、そして県産在来大豆もやしの物語はここから始まるのですから』


 その物語のプロローグにはいろんな方に立ち会っていただきたいものです。私は公のために動ける、信頼できる発信者にも来ていただこうと考えています。


 大豆の播種。どのように行われるのか皆目見当も突きません。素人の私がいったところで何のお手伝いにもならないでしょう。しかし、


どこの畑で、どんな方が大豆生産に関わっているのを見て、知るだけでも県産在来大豆もやし生産者として大きな意義があると思うのです。



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