明日は行田市のJAほくさい「行田農産物直売所 」において、行田市役所の協力の下、


【行田在来大豆もやし】


の試食販売をします。


 そして先ほどまで、私と工場長の2人でムロから出した行田在来大豆もやしを洗い、量って、袋に詰めていました。まだ飯塚商店には「大豆もやし用の設備」がありませんので、これらの仕事はすべて手作業になります。


 およそ1時間半ほどかけて、通常の大豆もやし150g入りを100袋と、今回初めて一般公開となる『発芽大豆』100g入り20袋を作りました。


 1時間半で120袋・・・・・通常もやしであれば、その計量包装機を使えば1分間に60袋作る能力がありますので、今回の大豆もやしに関しては常に効率重視のもやし屋としてはあるまじき効率の悪さです(笑)。


ただし・・・効率重視では量れない価値も出てきます。それは、


『一つ一つの商品にかける思いの強さ』


です。単純ですがこの程度の数量なら、仕事してて楽しいというか、それなりの充実感を持ちながらもやしに触れ合ってました。いつもこの方法というわけにもいきませんが、こういう気持ちは忘れてはならないと思いました。なんとなくですが、飯塚商店の原点に触れた気がしました。


 当たり前のことですが、食品会社が自社製品を大量生産して大量消費させれば会社は儲かります。しかしそこで失うものも確実にあります。失うものの中には、食のあり方としてなくてはならないものもあります。薬品まみれになりダメな(危ない)食品のレッテルを貼られて、本当に大事しなければならない、心ある消費者の信用を失うことになるかもしれません。さらに食のあり方としては明らかに余計な手間が増えてきます。


 経営者は最初は理想を掲げていても、一度大量生産・大量消費の流れに身を任せると、徐々に徐々に理想が崩れて行きます。自らの保身のことばかり考え、食べる人の顔が見えなくなります。そうなる前にどこかで歯止めをかけなければなりません。


 本日行った、たった二人だけの、効率の悪い、でも充実感溢れた手作業はこれからの飯塚商店にとって意義のある出発点なのかもしれないのです

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